ディフェンシブ銘柄とは
ディフェンシブ銘柄は、「ディフェンシブストック」とも呼ばれ、景気動向に業績があまり左右されにくい業種の株式のことをいいます。
これは、景気後退期でも業績がさほど変化せず(赤字にならず利益を安定的に計上し)、「守りに強い」という意味に由来する呼称となっています。
具体的には、生活必需品である食品・薬品・日用品、社会インフラである電力・ガス・鉄道などの銘柄(企業)を指すことが多く、通常、景気が低迷し、株式市場全般に手詰まり感が台頭した時などに、消去法的な選択から物色され、人気化することが多いです。
(iFinanceより抜粋)
今さらですが、AT&T(T)しかり、アルトリア(MO)しかり、当方の保有銘柄のほとんどがディフェンシブ銘柄で埋め尽くされています。
上記に記載のとおり、ディフェンシブ銘柄と言えば景気に左右されず安心感がある。
ということなのですが、当方の場合最大の保有理由はもちろん配当。
安定感はあるが地味な銘柄が多いディフェンシブ銘柄、人気薄ということもあり株価は割安、つまり配当利回りが高い銘柄が多い。
さらにこれら銘柄に共通しているのが成長率が低い、ということ。
そしてこの成長率の低さとも関係するのですが、毎期獲得した利益を株主還元に回す割合が高い、つまり増配の確率が高いということになります。
配当収入によってアーリーリタイアを目指している当方のような投資家にとってはうってつけの銘柄、というわけです。
しかしそんなディフェンシブ銘柄ももちろんいいことばかりではありません。
それが前述のとおり成長率が低いということ。
一般的にディフェンシブ銘柄が景気低迷時に一時的に保有することが推奨されているのは成長率は低いが低位安定しているから。
にもかかわらず当方は決して売却することなく保有を続けています。
なぜか?
それはこれら銘柄が意外にしぶとい、と考えているから。
例えばコカコーラ。
1886年の商品誕生から長きに渡り世界中の人々に愛され続けて来ましたが、近年は健康への懸念からその消費量は右肩下がりとなっています。
しかし、そんな状況下でもカロリーや糖分を抑えた商品の開発や、炭酸飲料以外の商品の拡販等によって現在でもこの銘柄は一定の地位を保っているのです。
更にはたばこ産業。
ご存じのとおり、伝統的な紙巻きたばこの出荷数量は減少を続けています。
もちろんその背景にあるのは健康へのリスク。
これを値上げによってなんとか食い止めている、というのが常態化しています。
もちろん健康被害のより少ない(と言われている)加熱式たばこのような新商品も登場してきてはいますが、多かれ少なかれ健康に害がある限り、この業界はやがては行き詰まる可能性が高い、と言えるでしょう。
そして過去からずっと特に大きな訴訟が起きる度に、
「もうたばこ銘柄は終わりだ。」
「遅かれ早かれ産業として成り立たなくなる日が来るだろう。」
と言われ続けてきました。
ところが企業の数は減少しても、この産業はいまだ生き永らえているのです。
しかもその配当を増やしながら。
ということで、少なくとも当方が生きている間は、これら銘柄達が今とそれほど変わらぬ姿で株主還元を続けてくれる。
と信じているのです。
<追伸>
そう言えば、エネルギー銘柄についても過去からずっーと、
「あと数十年で地球上から石油はなくなる。このセクターはもう終わりだ。」
と言われ続けてきました。
しかし、ご存じのとおりシェールガスの登場によってその生産量は減少するどころか、増加の一途をだどっています。
(ちなみにアメリカではやがて生産量はゼロになり完全に輸入に頼ることになるだろう。と言われていたのが、今では輸出国になっているのです。)
元来があまのじゃくの性格柄、「もうおしまいだ。もうだめだ。」
と言われれば言われるほど逆に投資意欲が高まり投資を行ってきたわけですが、
この考えは案外間違っていなかった。
と感じています。
(投資にあたってはあくまで自己責任でお願いいたします。)
よろしければ応援クリックお願いします。
にほんブログ村