コラム

PBR日米比較 この数字が米国銘柄において意味をなさない理由

日本株であれ米国株であれ、株式投資を始める場合まず最初に覚える指標と言えば、やはりPER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)ではないでしょうか。

かく言う当方も投資を始めるにあたりまず覚えたのがこれらの指標でした。

ただ現在PERの方は、次は何を買おうかリストにおいて毎月アップデートしており重視していますが、PBRについてはほぼ使用していません。

PBRとは

PBR(Price to Book Ratio)とは、株価が1株当たりの純資産の何倍になっているかを表したもので、数字が大きければ割高、数字が小さければ割安です。

1株当たり純資産(BPS)とは、「純資産」を発行済株式数で割った数字です。純資産とは文字通り純粋な資産のことで、会社の資産から負債を差し引いたものです。

PBRは、「もしもその時点で会社が解散したらいくらの取り分になるか」という数字です。

PBR計算式

PBR=株価÷BPS(1株当たりの純資産)

BPS計算式

BPS(1株当たりの純資産)=純資産÷発行済株式数

PBRが1倍ということは、株価は会社の純資産とほぼイコールと考えられていることになります。

通常、株価は今後得られる可能性のある収益などの期待値なども加わるため、会社の資産以上の値段になります。

そのため、PBR1倍を大きく割り込むと、「株価が純資産以下の評価になっている」ということで、底値圏とされます。

(出典元:SBI証券)

上記の説明のとおりPBRは株価の割安・割高を判断するための指標であるわけですが、当方あまり重視していません。

なぜ?

こちらはたばこ大手の各銘柄のPBRを比較したものです。

御覧のとおりの状況となっており、先ほどのPBRの定義から言えばブリティッシュ アメリカン タバコが1倍ちょっとと最も割安な状況ということになります。

ただここで注目してもらいたいのは、フィリップモリス。

フィリップモリスは横棒となっています。

これがどういう意味かというと、”測定不能”ということ。

より具体的にはフィリップモリスの場合、純資産がマイナスとなっているため、計算するとマイナスの数値となってしまうのです。

そして純資産がマイナスである理由は、長きに渡る経営不振のためではもちろんなく、これまで実施してきた大量の自社株買いのため。

2019年9月末でその額(残高)なんと35,222百万ドル、日本円で約3.9兆円!

おっ、恐るべし!

これぞ株主還元の極み。

還元のし過ぎ(?)で純資産がマイナスになってしまうとは、、、

(ちなみに超優良銘柄のあのマクドナルドも純資産はマイナスです。)

実はこのような状況は日本の優良銘柄ではほぼ見られません。

(業績が低迷し、莫大な借金を抱え倒産寸前の企業であれば話は別ですが、、、)

もちろんその理由は株主還元に消極的だから。

だから「株価の割安度合いを測るにはPER、PBRともに重要です。」という説明がまかりとおっているのです。

日本の経営者の皆さん、自己資本比率を上げよ!、などと言っているようでは真の経営者とはとても言えませんぞ!

以上、ご参考まで。

(投資にあたってはあくまで自己責任でお願いいたします。)

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