バイオ医薬品銘柄のギリアド・サイエンシズ(GILD)から6月30日に配当を受領しました。
ギリアド・サイエンシズ(Gilead Sciences, Inc.)は医薬品の発見・開発・商業化を行う研究型バイオ医薬品会社である。
【事業内容】
同社の製品ポートフォリオと治験薬のパイプラインはヒト免疫不全ウイルス、後天性免疫不全症候群(HIV/AIDS)、肝疾患、癌、炎症、呼吸器疾患、心血管疾患を含む。
HIV/AIDS患者用製品は「Biktarvy」、「Descovy」、「Odefsey」、「Genvoya」、「Stribild」、「Complera」、「Eviplera」、「Truvada」、「Emtriva」、「Tybost」、「Vitekta」を含む。
肝臓疾患患者用製品は「Vemlidy」、「Epclusa」、「Harvoni」、「Sovaldi」、「Viread」、「Hepsera」を含む。同社は血液学・腫瘍疾患の患者にZydeligを提供する。
心臓血管疾患の患者用製品は「Letairis」、「Ranexa」、「Lexiscan」を含む。
炎症・呼吸器疾患治療用の製品は「Cayston」と「Tamiflu」を含む。
(SBI証券等より)
この銘柄の増配タイミングは前回3月の支払い時ということで、今回も前回同様1株当たり0.71ドルとなっています。
ここ最近の増配率の推移は以下のとおりとなっており、残念ながら右肩下がりの状況。
もちろんその理由は右肩下がりの業績。
それは営業キャッシュフローしかり。
そのマージンしかり。
しかし当方、昨年の11月に初めて購入、その後買い増ししたこの銘柄の保有を続けている。
その理由はインカムゲイン投資家として4%を超えている配当利回りにあることは否定しない。
ただ利回りの上昇は株価が上昇していないからであり、ひいては上記のとおり業績がさえないから。
ただ現時点では減配の可能性は低いと考えている。
その理由ですが、ギリアドの主力製品と言えば何と言ってもエイズ(HIV)治療薬。
直近2021年第1四半期でこの製品セグメントが売上全体に占める割合は、新型コロナ治療薬として使用されているレムデシビルの売上急増下にあっても、いまだ全体の5割を超えている。
そして個々の製品の米国、EUでの特許切れのタイミングは以下のとおりとなっている。
最も売上の多いビクタルビの特許切れが2033年とまだ10年以上の期間がある。
続いてケンボイヤがそれぞれ2028年と2029年。
最も早く特許切れを迎えるデシコビとオデフシィは2025年と2026年となっているがこれら製品の売上は小さい。
(ちなみに新型コロナワクチン治療薬として昨年一時脚光を浴びたレムデシビルの特許切れは2035年です。)
現在ギリアドは第2の柱を育てるべく2017年8月にはがん免疫療法の一つである「CAR-T細胞療法」のリーダー企業の1社であるカイトファーマ社を、そして2020年3月にはがん免疫治療薬を開発するフォーティセブン社を買収。
さらに2020年9月にはイミュノメディックス社の買収を発表し、がん治療薬開発に注力中となっています。
もちろん仮に開発が成功したとしても実際にがん治療薬が花開くのは数年先。
ということで、主力のエイズ治療薬が特許切れを迎える前に開発が花開くことを期待し続けている中年投資家なのでした。
(将来の新薬開発成功を妄信しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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