人は誰でもできるだけ長生きしたい。
もちろん”健康で”、という条件は付くかもしれませんが、このことに異論をはさむ方はあまりいないでしょう。
幸いなことに人類、とりわけ日本人は長寿の道を着実に歩み、今や人生百年時代とも言われています。
しかし残念ながら、というか皮肉なことに長生きした結果、退職後の期間が予想以上に長くて老後資金が足りなくなる、という新たな問題が出て来たことも事実。
「いやいや、日本には公的年金制度があり、少なくとも65歳以上になれば生きている限り一生年金がもらえるではないか。」
という意見もあろうかと思いますが、いかんせんその公的年金が心もとない。
以前老後2000万円不足問題が話題になりましたが、あれとてモデルケースとして夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯では毎月約5.5万円の不足が生じるため、30年間の不足額が約1,980万円に上るという試算から提起されたもの。
つまり公的年金だけでは足りない。
しかも前提となる数字ですが、
高齢夫婦無職世帯の実収入は、平均毎月209,198円、うち社会保険給付(公的年金収入)約192,000円
高齢夫婦無職世帯の実支出は、平均毎月263,718円
となっている。
このうち社会保険給付(公的年金収入)約192,000円ですが、少子高齢化で今後実質的に目減りしていく可能性が非常に高い、というか実質減額は既定路線。
そこで登場するのが不足額を補う強い味方、そう退職金。
ただ退職金とて転職が一般化する中で今後も減少を続ける可能性は高いと言わざるを得ません。
実際少々古い資料ですが「大学卒業者または大学院卒業者、管理・事務・技術職、勤続35年」というケースでは、1997年に平均3,203万円だった退職金が2017年には平均1,997万円になっており、3~4割程度も減少しています。
要は長生きすればするほど不足額が増加することになる。
その結果、できるだけ長く働きましょう。という世の中の流れが形成されつつある。
これはある意味納得できる。
もちろん働かざるを得ないという事情はあるにせよ、今の老人は元気で若々しい。
今の70代の人を見ていると本当にそう感じます。やや大げさかもしれませんが一昔前の人に比べ外見はもとより体力も10歳くらいは若いのではないでしょうか。
元気な人はできるだけ働けば良い。また働くことが心身の健康につながる面もある。
この意見に異論はありません。
ただ老後皆が健康なわけではない。
実際平均寿命は80歳を超えますが、健康寿命ということになれば男性の場合は約72歳。
いつ何時病気になるかはまさに神のみぞ知るところ。
そこで登場するのが株式投資、具体的にはインカムゲイン投資。
今さら説明の必要もないでしょうが、インカムゲイン投資とは優良配当銘柄への長期投資を前提とし配当の増加を目指す投資。
これがあなたの老後を強力にバックアップしてくれる。
もしあなたが公的年金受給年齢の65歳までに年間配当90万円を達成できたら。
65歳以降の配当はこんな感じになる。
この表は65歳で配当収入90万円を達成し、その後持株が毎年3%増配した場合の配当金の推移を表したものですが、当たり前の話ですが配当は毎年増加を続け90歳には188万円と2倍以上になる。
ちなみにこの90万円の根拠は前述の老後2000万円不足の根拠となる毎月約6万円の不足額、つまり手取り年間72万円の税引き前(税率約20%)の金額。
そして3%ですが、優良配当銘柄に投資していれば3%という数字は無理のない数字、というか安全を見た控えめの数字ではないかと考えています。
ちなみにマクドナルドを始めとする日本人にお馴染みの米国株の直近の増配率は以下のとおり平均ではゆうに3%を超えている。
とここで、
「いやいや、配当90万円はわかったけどそれって仮に平均3%の配当利回りの銘柄を保有している場合3,000万円が必要ってことでしょ。そんなの無理。」
って突っ込まれそう。
しかし当方、時間さえかければ十分達成可能な金額だと考えています。
そもそも3,000万円という金額はいっきに、それも丸々本業から捻出しなければならない金額ではなく株式投資での運用によって時間をかけて65歳までに達成すればいい金額。
本業からの資金捻出と配当を再投資することで雪だるまはどんどん大きくなってくれる。
もちろん投資額は多いに越したことはないが、何より時間があなたの強い味方になってくれる。
そして目標金額に到達した後は上記表のとおり現状維持どころか長生きすればするほど配当収入は勝手に増えていく、長寿ゆえの資金不足問題を解決してくれる。
そう、「長寿ゆえに資金不足」を回避する最善策 それがインカムゲイン投資。
お分かりいただけたでしょうか?
(何が何でも配当ありき、の投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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