現地時間の8月26日、たばこ銘柄のアルトリア(MO)が配当のお知らせをリリースしました。
業績の方は直近第2四半期決算では売上、調整後1株利益ともにアナリスト予想を上回ったばかりか、通期予想も上方修正しています。
そして以前から書いているとおり、この銘柄の場合調整後1株利益の80%を配当することを公言している。
しかも今回が増配タイミングということで、大きな期待を胸に確認したリリース内容は以下のとおり。
アルトリアは本日、取締役会が通常の四半期配当を以前の一株当たり0.86ドルから4.7%増配の0.90ドルに引き上げることを決定したと発表しました。
四半期配当は、2021年10月12日に、2021年9月15日現在の登録株式に支払われます。
配当落ち日は2021年9月14日です。
昨年は新型コロナの影響もあり2.4%の増配率に終わったこの銘柄ですが、今回は5%近い増配を発表してくれました。
尚、今回の増配率を加味した過去の増配率の推移は以下のとおり。
でこぼこはあるにせよ、直近5年間の平均増配率は8%を超えています。
もちろん株価がさえないことは百も承知。
但し、以下リリース文章の最後の部分を決して見逃してはならない。
本日の増配は、アルトリアが株主に多額の現金を配当の形で還元する意向を反映しており、調整後の希薄化後1株当たり利益の約80%というアルトリアの長期目標である配当支払比率の目標と一致しています。
今回の増配は、過去52年間で56回目の増配となります。
この銘柄が小心者の投資家に対して、”安心感”という強い味方をもたらしてくれていることだけは確かです。
(健康被害がコバンザメのようにまとわりつく銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
こんにちは。
> でこぼこはあるにせよ、直近5年間の平均増配率は8%を超えています。
これって算術平均の平均値ですか?
(増配率を単に年度数で割ったやつ)
ドルベースの配当の実際の値の平均値ならこの平均値の出し方は肌感覚に合います。
でも、この記事では増配率の平均値を出しているので、率の平均は幾何平均を使ったほうがいいです。
5乗根(8.2 × 21.2 × 5.0 × 2.4 × 4.7)≈ 6.28%
なので、複数の利率計算はこっちの平均値のほうが最終的な利率に近いです。
参考: https://gentosha-go.com/articles/-/25147
投資は確率的・利率的なものに対する意思決定なので、日常の数字の扱い方とは異なるものとして数字を扱いたいものです。
ひろーさん
こんにちは。
ハイ、ご指摘のとおり単純計算です。
さすがはひろーさん、正確な計算ありがとうございます。
当方数学は赤点のオンパレードだったので、この手の計算がとても苦手です。
今度幾何平均の計算を出す時には事前にひろーさんに相談しますので宜しくお願い致します。(笑)
こんばんは。
> 当方数学は赤点のオンパレードだったので、この手の計算がとても苦手です。
よくわからないのであれば、算術平均だけ出すのでも良いと思いますよ。
「幾何平均を計算した方が実際の配当金の伸び率が計算できます、自分で計算してみてください」、みたいな教育的な逃げ方もあります(笑)