配当

フィリップ・モリスより配当受領 SBI証券さんへのお願い

4月10日にたばこ銘柄のフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)から配当金を受領しました。

この銘柄の増配タイミングは10月支払い時、ということで今回も前回同様1株当たり1.30ドルとなっています。

そして現地支払日が4月9日でしたから今回は遅滞なく入金したことになります。

なぜわざわざこんなことを書いたかというと、SBI証券の場合前回は現地支払日1月10日に対しなんと1月29日になってやっと入金したから。

SBIによれば入金が遅れた理由は以下のとおり。

このたびは、当社からの回答が遅くなりましたことを深くお詫びいたします。

お問い合わせの件につきまして、ご回答申し上げます。

お客さまの口座をお調べしましたところ、1/29にフィリップモリス(PM)の配当金を入金させていただきました。

当社WEBサイト>「入出金・振替」>「外貨入出金明細」にてご確認いただきますようお願いいたします。

フィリップモリス(PM)の配当金は、配当金の一部につきまして、現地源泉税が非課税になる可能性があります。

当社では、お支払いの前に現地源泉税が、想定と異なる場合、現地保管機関に確認を行います。

現地源泉税に変更がある場合は、再計算することから、配当金の支払いが大幅に遅くなることがございます。

お客さまには、ご不便をおかけして、誠に申し訳ございませんが、何とぞご理解のほどお願い申し上げます。

そう、この銘柄を保有している方ならご存じのとおり、フィリップモリスの場合は、米国銘柄ではあるものの、”80/20 company”に該当するために配当金の大部分について外国税の源泉を免除されている銘柄となっています。

具体的には、”80/20 company”というのは、ある特定の期間において総収入の80%(以上)が米国外の事業活動から発生している企業のことであり、現状フィリップモリスはその収入のほとんどを米国外の活動から得ており、”80/20 company”に該当しています。

その結果、配当の大部分が源泉税を免除されるのですが、国外の事業割合は毎年変わる。

ちなみに今回の配当の場合は、国外の事業活動の割合が95%、課税される部分は全体の5%。

つまり配当総額に対する外国税の税率は、5%×源泉税率の10%=0.5%。

その源泉税がSBIの想定と異なっていたため、確認・再計算に時間がかかり入金が遅れたというわけです。

但し、他の証券会社さんでは遅滞なく入金された、という話も聞いています。

つまりSBI証券(内)の事情、というか提携(?)している現地保管機関の処理間違いで入金処理が遅れたに過ぎない、と考えています。

Time is money.

2、3日の遅れならいざ知らず、今後大幅な遅れはご容赦願います。

(米国市場参入により将来”80/20 company”に該当しなくなる可能性のある銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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POSTED COMMENT

  1. 通りすがり より:

    マネックス証券では通常税率が適用されていました。
    80/20 companyの適用は既に外れていて後に調整される可能性があるかもしれません。
    今のところ SBI,マネックスどちらが正しいかわかりません。

    • naobito より:

      通りすがりさん
      こんにちは。
      マネックス証券さんは80/20companyは外れているため通常税率との情報ありがとうございます。
      本当にどちらが正しいのでしょうか。
      ご指摘のとおり証券会社によって税率が異なるなどということがあってはなりません。
      SBIからの連絡を待ちたいと思います。

    • naobito より:

      通りすがりさん

      ちなみにフィリップモリスのホームページの「よくある質問」コーナーを今ほど確認したのですが、
      米国税法上「80/20企業」に該当すると判断した旨、そして2024年は配当金の95%は米国外の株主に対する米国の源泉徴収税が免除されると決定した旨の記載あり。
      ということはSBIが正しい?

      • 通りすがり より:

        確かにFAQに80/20Companyと判断しているとありますね。

        先ほどマネックスから電話があったようですが3分後に電話かけたら問い合わせ時間外とアナウンスがあり回答は聞けませんでした。
        その後電話は無いです。フォームでも確認していますがまだ返事はありません。
        フォームの回答はSBIは1月。マネックスは1週間ぐらいは掛かるのでそれ待ちかもしれませんが、問題ならすぐに対応するはずなので問題にされていない気がします。

        このままではマネックスとSBIで配当率が違うという国の配当に係る税率を証券会社が個別に決定できるということになってしまいます(税率が高いところにわざわざ株を管理させる人はいないと思うんですが、、、)。

        でも、米株しかもPMを持っている人でこのことに気がついて問い合わせる人も殆どいないでしょうからなんだか泣き寝入りの気がしています。

        • naobito より:

          通りすがりさん
          こんばんは。
          とりあえずマネックスにFAQの件を伝えて通常税率はおかしい旨強く訴え、回答待ちするしかなさそうですね。
          直接電話で話せれば一番良いのでしょうが。

          • 通りすがり より:

            ご返信ありがとうございます。
            米株やっている人もおらずこういう時に困ります。

            今マネックス証券の外国株ページで、
            “お知らせ
            Philip Morris Internationalの配当金について
            Philip Morris International(銘柄コード:PM)は、米国の税務上「80/20 company」に該当し、2024年に支払われる配当金の95%が米国において非課税となります。先日1株あたり1.30ドルの配当金を現地源泉徴収税率10%でお支払いしておりますが、配当金の95%(1.235ドル分)に対して、現地にて返金が確認できたため、現在、追加のお支払いの準備を進めております。追加分は来週に入金いたします。”

            上記お知らせが来ていました。
            SBIの入金で間違いなく、マネックス側の間違いであったようです。

            色々お騒がせしました、非常にありがたかったです。
            ありがとうございました。

          • naobito より:

            通りすがりさん
            おはようございます。
            考えてみれば当たり前なのですが、やはりフィリップモリスのホームページの記載どおりだったということだったのですね。
            SBIも以前同様の間違いをしたことがありましたが、我々投資家としては証券会社が常に正しいとは限らない、というスタンスでチェックを怠らないようにしたいものです。
            何はともあれ良かったですね。

  2. 通りすがり より:

    マネックス証券に電話問い合わせしたところ担当者レベルでの確認では既に80/20companyは外れているとの回答で、SBIではまだ 80/20 Company として入金がある情報があるので確認するとの回答でした。
    証券会社により配当額が違うというのは企業として問題になる可能性があります。

  3. みずほ より:

    問題が高度でw、もしかしたら一連の事態に気づいていない人もいるかもしれません。。。日々、研鑽ですね。
    昔からの大手の証券会社なら大丈夫かな?と考えましたが、そんな保証はないので信頼度ランキングとかあったらいいなぁ。

    ところで、連続増配銘柄で挙がったコンサルの青山財産ネットワークスですが、去年保有していて株価がパッとしないので年末に損出しの為に売却しました。今年に入り上がってきて、また買おうかなと思っていた所です。
    資産家はこれから数が増えたり資産額が伸びたりすると思うので。どうかな?

    個人的に、学習塾も子どもは減れど教育は大事という事で考え中です。配当が高いし。
    昨年12月スタンダード市場上場の「早稲田学習研究会」(5869)が候補です。大学とは何の関係もないそうです。クレームないのですかね。配当が4%台です。
    経営の工夫をしていて営業利益率が高いそうです。

    • naobito より:

      みずほさん
      こんにちは。
      各証券会社で一長一短あるようですが「信頼度ランキング」、確かにあったらいいですね。
      過去に青山財産ネットワークスをお持ちでしたか。
      ちょうど今記事を書いており近々アップしますので、どうかそちらをお読みください。
      確かに早稲田学習研究会(5869)、配当利回り高いですね~。無借金経営のようですし。
      少子化で学習塾は過当競争にあることは間違いないところですが、競争力のある塾は意外に狙い目なのかもしれませんね。
      これまでノーマークでした。情報ありがとうございます。

  4. 通りすがり より:

    naobitoさん

    今日マネックスからPMの配当金の残りの支払いがありました。
    どうもありがとうざいました。
    今回マネックスはいつもより対応が早かった気がします、、、

    こういう現地での確認が難しい配当の処理は証券会社のスキルがものを言うんでしょうか。
    ただ、マネックスは今までこういうミス?をしたことはなく、今年に入ってから経験しだしました。

    後、証券会社ごとの見えない差に気をつけるという意味では企業のコーポレートアクションでの対応があると思いました。

    調べてみると NISA で持っている株が企業合併した場合マネックスではどうなるか問い合わせたところFAQにもありましたが整数倍の株式割当の場合はそのままの口座が維持されるようです。
    ただ、被整数倍だと一般口座に払い出され、そうするとせっかく長い間かけて積み上げた NISA 口座の株がまた1から積み上げ直しさらに一般口座から特定口座に移動させるには一旦売るしか無くその時に税金がかかってきます。
    非整数倍の株式割当はあまりないようで企業側も考えるでしょうから気にしなくていいのかもしれませんが。

    SBIでは調べてみたらFAQに
    “NISA預りで保有されている外国株式に対して、無償割当(割当株式)、スピンオフ、買収・合併(株式交換・現金交換等)、資本返還が発生した場合、当該株式は一般預りへ払い出されます。”
    とありました、本当かどうか、、、私はSBIの口座も持っています。

    とにかく、こういうところも調べてNISAも含め長期投資するなら証券会社を選ばないといけないと思いました。
    ただ、NISA縛りがあるとなかなか証券会社に移動も難しいですから、将来的にはNISA口座の持ち株も含めて移管可能になればいいですが。

    今回はありがとうございました。

    • naobito より:

      通りすがりさん
      こんばんは。
      マネックスは今までこういうミス?をしたことはなかったとのこと。SBIと違い優秀だったのですね。
      当方はSBI証券を利用しているため、企業合併等した場合には自動的に一般口座に払い出されるものだと思っていましたが、マネックスは整数倍の株式割当の場合はそのままの口座が維持されるのですか。だとすればこれは大きな違いですね。
      ただ書かれているとおり現実的にNISA移動は難しいですし、複数の証券会社を使うのは結構手間という問題もあります。
      こちらこそ今回はいろいろ有益な情報ありがとうございました。

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