公益事業銘柄のサザン(SO)が現地時間の1月15日に配当のお知らせをリリースしました。
サザンと言われてもピンと来ない方が多いと思われますので、まずは会社概要から。
企業概要
サザンは公益事業持株会社。
子会社を通じて、3つの州の電気事業会社、4つの州の天然ガス配給会社、全米の卸売顧客にサービスを提供する競争力のある発電会社、大手分散エネルギーインフラストラクチャー会社、光ファイバーネットワーク、及び通信を通じて900万人の顧客にサービスを提供している。
原子力発電所、水力発電所、化石燃料発電所、複合サイクル・コジェネレーション発電所を所有、運営する。
また1世紀以上に渡ってエネルギーの未来を築き、無炭素原子力、先進的な炭素回収技術、天然ガス、再生可能エネルギー、エネルギー効率と貯蔵技術を含むエネルギー資源の完全なポートフォリオを開発。
さらに革新と低炭素の未来への業界をリードするという意志を通じて、顧客とコミュニティが成長と繁栄を促進するために必要なカスタマイズされたエネルギーソリューションを開発。
(YAHOOファイナンス及び会社HPより)
今回のお知らせの内容ですが、2月16日時点の株主に対し1株当たり配当0.64ドルを3月8日に支払う、というもの。
この会社の通常の増配タイミングは6月の支払い時、ということで今回も前回と同額の配当となっています。
その配当に関して言えば、以下のとおり増配率は毎期判で押したようにきれいに3%台をキープしています。
もちろんこれは配当政策の結果と言えるわけですが、それができるのも公益事業の強みである抜群の安定感ゆえとも言えます。
しかしこの銘柄に不安な点、いわゆるアキレス腱がないわけではない。
それがこちら。
そう、キャッシュフロー。
フリーキャッシュフロー(黄色)の段階ですでにマイナスとなっており、配当支払いをまかなえていない状況にあること。
その結果2016年以降有利子負債残高が高止まっている。
ただそんな状況にもかかわらず当方この銘柄の保有を続けるつもりです。
その理由ですが、現在この銘柄が当方のポートフォリオに占める割合が3%弱にしか過ぎないこと。
というのはもちろんある。
しかしそれ以上に安心感を与えてくれる事実がある。
それが、
この銘柄が70年以上の長きに渡り一度たりとも減配をしたことがない。
という事実。
現在のような新型コロナウィルス流行の収束がなかなか見通せない中、これほどの安心感はありません。
(過去の実績のみを妄信しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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