配当

ブロードコムより配当受領 今年の増配発表に注目

半導体大手のブロードコム(AVGO)から10月1日に配当を受領しました。

この銘柄の増配タイミングは1月支払い時ということで、今回も前回同様1株当たり5.25ドルの配当となっています。

直近の業績ですが、現地時間の9月5日にリリースした2024年第3四半期決算(ブロードコムの決算期は10月)は売上はVMware(ヴイエムウェア)買収等により前年同期比47%増。

会計基準ベースの1株利益(潜在株式調整後)は前年同期の0.77ドルに対して-0.40ドルと赤字に転落していますが、これはサプライチェーン再編成の結果、特定の知的財産権の米国へのグループ内移転の影響による一時的な現金支出を伴わない税金引当45億ドルを計上したため。

この税金引当や買収関連の無形資産の償却費等の特殊要因を除外した調整後1株利益は前年同期の1.05ドルに対し1.24ドルと18%増となっています。

またアナリスト予想(FactSet consensus)との比較は以下のとおりとなっており、売上、調整後1株利益ともに予想を上回っています。

そして今期予想ですが、今回第4四半期予想を開示しており、

売上収益:約140億ドル。

調整後EBITDA:予想売上収益の約64%。

としていますが、第3四半期までの実績と合わせた通期売上予想は約515億ドルとなり、前回予想の約510億ドルを上回ることになります。

また第3四半期までの実績と合わせた調整後EBITDAの通期予想は約317億ドルとなり、こちらも前回予想の約311億ドルを上回ることになります。

EBITDAとは

EBITDAとはEarnings Before Interest Taxes Depreciation and Amortizationの略で、税引前利益に支払利息、減価償却費を加えて算出される利益を指します。

国によって金利水準、税率、減価償却方法などが違うため、国際的企業の収益力は一概に比較することはできません。

その点、EBITDAはその違いを最小限に抑えて利益の額を表すことを目的としていますから、国際的な企業、あるいは設備投資が多く減価償却負担の高い企業などの収益力を比較・分析する際にしばしば用いられます。

(SMBC日興証券)

ブロードコムと言えば株価上昇と配当(増配)の両方に期待できるある意味稀有な銘柄。

その配当は毎年当たり前のように二ケタ増配を続けています。

とここからはタラレバ計算になってしまいますが、第3四半期のフリーキャッシュフロー(累計値)は前年同期比8%増。

ブロードコムの過去2年間のフリーキャッシュフローベースの配当性向は約43%。

仮にこのままのペースで年間8%増を達成し、配当性向に変化がなければ8%の増配となる計算。

この銘柄の増配タイミングでの配当のお知らせは12月。

もちろん事が皮算用どおりには行かないことは百も承知。

ということで、今年の増配発表に注目しているところです。

(有利子負債残高が年間売上を上回っている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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