窓際中年のつぶやき

「定年延長されますか?」で痛感。サラリーマンの悲しい性(さが)

7月と言えばオリンピック(開始)の月であると同時に当方の誕生月。(何の関係もないが、、、)

お陰様で(?)間もなくまた一つ年を取り、59歳となります。

誕生日が過ぎれば数えで60歳。

そして60歳と言えば定年の年。

公的年金の受給開始年齢が60歳から65歳への引き上げられている現在、もはや60歳=定年、などという考え自体が意味をなさないことはご存じのとおり。

ただそんな中でも当方は来年にはきっちりリタイアする腹積もりでいる。

そしてそのための準備も開始した。

インカムゲイン中年投資家がついに配当の再投資を止めた理由インカムゲイン投資家としてこれまで10年以上の長きに渡りひたすら配当の全額再投資を続けて来ました。 そう、スノーボール投資。 ...

そんなある日のこと。

6時を過ぎても仕事に励んでいると、

「なおびとさん、定時後で悪いんですがこれからちょっとお時間いいですか?」

と突然K君に声をかけられた。

この以前も登場したことのあるK君ですが、海外赴任の予定が結局新型コロナの影響で中止となり、現在も当方と同じ職場で働いている上司。

「こんな時間に一体何の話だろう、、、まっ、まさかリストラとかじゃないだろうな、、、(脂汗)」

と不安な気持ちで会議室に。

K君:「確かなおびとさんは今月が誕生月ですよね。誕生日が来ると59歳かと思いますが、会社として定年まであと1年となった社員には60歳以降も働く意思があるかどうか確認させていただくことになっていまして。で、どうされる予定ですか?」

当方:「あっ、そうだったんですか。1年前に確認とは知りませんでした、、、半年位前かと思っていました。」

もちろん定年延長するかどうかの意思確認があることは知っていた。ただ以前年上の同期に聞いた時は半年前って言ってたような、、、

K君;「半年前?いや、人事からの今回の連絡では1年前となっていましたので。延長する場合には誕生日から1ヶ月以内に申請していただく決まりになってまして。」

と極めて事務的。

もちろん当方は延長はせず60歳できっちり辞めるつもりでいる。

ただ今回の連絡に際しては、

「なおびとさんには是非これからもうちの職場で働いて欲しいんですが。」

っていう言葉をどこかで期待していた自分がいた。

しかしK君は淡々と話を進めている。

まるで延長しないこと、60歳で辞め(てくれ)ることを前提としているかのように。

むろん窓際生活が長い自分が会社、そして職場で必要とされていない、お荷物であることは百も承知。(でなければ窓際職にはならないわけですから、、、)

ただ曲がりなりにもこれまでこの会社で30年以上の長きに渡り働いて来た。

ここ最近はまだしも若い頃はそれこそ私生活を犠牲にし、滅私奉公して来た。夜のお付き合いも休日のゴルフも厭わなかった。

そんな自分に対してお世辞でもいいから、形だけでもいいから自分のことを認めてくれる温かい言葉を期待していた。

それですべてが救われるような気がしていた。

それできっぱり辞められるような気がしていた。

ただ現実は甘くなかった。

ましてや新型コロナの影響でここ最近会社の業績は悪い。

であれば若い人間より人件費が高い年寄りにはとっとと去ってもらうのが経営側として当然の方針、判断。

そんなことは百も承知。

期待した自分が馬鹿だった。

でも、

やっぱりどこかで認めてほしかった。

これがサラリーマンの悲しい性(さが)。

そんなことを思いながら、事務手続きについて淡々と話すK君の声が遠くに聞こえていた中年窓際投資家なのでした。

(定年延長の判断にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

POSTED COMMENT

  1. ウィニングチケット より:

    おはようございます。

    この定年についての
    上司からの説明については

    労いの言葉、、
    過去数十年に渡る思い、、
    思い出話、、

    同じ会社人間として
    胸に来るものがありますね。

    長年のご勤務本当にお疲れ様でした。
    私の立場からすると
    サラリーマン投資家への
    啓蒙、指導こそが正直者さんの
    天命かと存じます。
    リタイア後こそより輝かれることを
    楽しみにしております。

    全国の株主総会巡りいつか
    お供したいです(笑)

    • naobito より:

      ウィニングチケットさん
      こんばんは。
      ありがとうございます。
      「サラリーマン投資家への
      啓蒙、指導こそが正直者さんの
      天命」
      という言葉が心にしみております。
      ご存じのとおりパフォーマンスはまったくのペケ(✖)ですが(苦笑い)、失敗談には事欠きませんので、
      その方向で将来何か皆さんのお手伝いができれば、などと考え始めています。
      コロナが収まったら一度お会いしたいですね。

  2. Micky より:

    偶然です。私も7月7日で59歳になりました。今年12月31をもってリタイアします。私の場合アメリカ在住で少し違いますが、株と不動産でなんとか資金繰りは大丈夫だと思います。数年旅行してから日本に帰国するつもりです。そのうちどこかでお会いしたいですね。

    • naobito より:

      Mickyさん
      コメントありがとうございます。おー、まさに同年代ですね。
      アメリカ在住ですか。
      不動産もやられていたのですね。
      そのうちどこかでお会いできれば良いですね。

  3. あめ より:

    お誕生月おめでとうございます。

    わかりみのある記事でした。
    時に「会社を辞めてもいいんだぞ」という気概でありながら、一方で「会社に必要とされたい」とも感じるサラリーマン心…。

    会社の人事関係の手続きって、期待してた当人からすると意外に感じるくらい事務的に淡々と進みますよね。

    • naobito より:

      あめさん
      こんばんは。
      ありがとうございます。
      そう、ある意味矛盾したサラリーマン心。
      これは出世の道を順調に歩み、やり切った方には湧き起らない感情ではないでしょうか。

  4. そだお より:

    おはようございます。

    いよいよ仕上げの段階へと入っていかれるのですね。
    長い間お疲れ様でした。

    お気持ちよくわかります。
    なんだかんだ言っても、人生の半分以上関わってきた所とお別れすることになるんですもんね。
    ねぎらいの言葉とかほしいですよね。

    ってなんだか明日にでも退職する人にコメント書いてるような気になっております。(笑)

    内容が内容だけに、切り出す側も話しにくいのでしょうが、
    言い方というか、一言添える心使いというかそういうの大切ですね。
    勉強になります。

    私は退職したら全国の競馬場巡りをしたいと思っておりますが、株主総会巡りもいいですね。
    みなさんとお会いできるかもしれない。

    • naobito より:

      そだおさん
      こんばんは。お元気そうで何よりです。
      そうなんです、「ねぎらいの言葉」。
      ただ相手がそんな言葉を自然に&心の底から口に出せるのも、当方が職場の役に立っていればこそ。
      その意味では窓際の身分が物語るように、当方はそういう人間ではなかったということです。
      冷静に考えればただそれだけ。
      それはわかってはいる、わかっちゃいるけど、、、
      そだおさんといつか新潟競馬場(?)かどこかの総会で会えたらいいですね。

  5. SUZUTAKU より:

    御疲れまでした。 

    身につまされて読みました。
    一言ほしい・・・本当に。

    • naobito より:

      SUZUTAKUさん
      コメントありがとうございます。
      もしかして当方と近い境遇だったりするのでしょうか。
      お互い前を向いて歩んで行きましょう。

  6. みずほ より:

    まだ1年先の確認なので、本当に事務的なのでしょうね。胸がチクリと痛いですが。年数が違いますが、働いていた時の支店長の面談を思い出しました。退職の話ではありませんが、「そんな風に見ていたのか」なガッカリ、とかありました。給料とか色々こちらだって…だし。
    スミマセン、なおびとさんの長年の功労には全く及ばない低レベルの話です。

    延長して働く方も本音は、今までの部下の下になってやりにくい、苦痛、そこまでして。。。と思っても奥さんが許してくれない!場合が多い。
    昔、姉がご近所の方々の話をしていました。

    身体に気をつけて、来年以後に備えて下さいませ。
    現金等で生活費分を蓄えるか、楽しみの投資か。キチキチに決めると苦しいですかね。

    • naobito より:

      みずほさん
      こんばんは。
      いやいや、勤続年数の長さにかかわらず、悲しいかなこちらが思っていることと上司の見方って全く違ったりするんですよね。
      亭主にとって「奥さんが許してくれない。」これが一番キツイんですよね。
      ただ自身のメンタル面を考えると継続はちょっと厳しいです。

  7. greatgatsby より:

    それで結局何と回答したのか明記されていないのが気になります
    よもや「引き続き働かせていただきます」だったりして
    だとしても笑うつもりもありませんが

    • naobito より:

      greatgatsbyさん
      結論を出す期限までまだ1ヶ月以上ありますので、「期限までに回答します。」という話はしました。
      一時の感情ではなく、今一度よーーく考えて答えを出したいと思います。

  8. ひろー より:

    こんばんは。

    どちらで回答しても茨の道という感じがします。
    自身の健康状態を考えると、もうフルタイム勤務に準ずる働き方をしていると老後が怪しくなるのも事実。

    とはいえ、奥様の言動からすると井戸端会議での情報収集からなおびとさんが65歳まで定年延長をして働く事にほぼ決定していると思われます。
    やはり奥様との(全面?)対決の話し合いは避けられないように思います。

    どちらに転んでも納得の行く決断になりますように。
    May God bless you.

    • naobito より:

      ひろーさん
      こんばんは。
      そうなんです、この件については妻にきちんと自分の考えを伝えねばなりません。
      もちろん定年延長した場合の自身のメンタルのことやリタイア後のお金の件を含めて。

      • ひろー より:

        はい、一度真剣に話し合う機会は設けないといけませんね。
        ちなみに、当方の父のように定年半年前にリタイアしても突然の余命宣告から一年足らずのうちに旅立ってしまうこともありますし、こればっかりは本人も周りも読めませんからね。
        と言いつつ、当方は幼い頃に死にかけているので父が余命宣告を受けたと聞いてから「あ、もう父は来年には居ないんだ…。」と直感しました。
        そこらへんは人よりも敏感だと心得ています(;ŏ﹏ŏ)

        • naobito より:

          ひろーさん
          おはようございます。
          ひろーさんは霊感が強いのですね。
          それが投資にも活かされているのでは?とそんな風に感じました。
          いずれにしても妻とは真剣に話すつもりです。

  9. おおきなわっか より:

    お誕生日おめでとうございます
    人生新たな楽しみを得つつ年齢を重ねて下さい。
    所で定年に関する上司との会話、他人事ではないなと感じました。今晩わ、おおきなわっかです!
    私も1サラリーマンなので数年後①肩叩きで早期退職を勧められ②正直者様同様定年後再延長労働契約の話かなと、1度しかない人生大事にしたいなと最近思うようになり人生の軌道修正必要かなと密かに計画中です。その為のインカムキャピタル狙いで積立中なので、ある程度サラリーマン辞めて大丈夫だぁーとなったら人生楽しみます。その時は新潟県を訪れてみたいと思います。正直者様、益々人生謳歌しましょう。

    • naobito より:

      おおきなわっかさん
      おはようございます。
      温かい言葉、ありがとうございます。
      おおきなわっかさんも微妙な年齢に差し掛かっておられるのですね。
      「1度しかない人生大事にしたいなと最近思うようになり」
      そうなんですよね~。ただ日々会社に行っているとどうしても視野が狭くなってしまう。
      いわゆる会社がすべて的な。
      人生の選択肢は無限にある。そしてそれを可能にするのが資産形成であり、株式投資。
      おおきなわっかさんが無事目標を達成することを願っています。

  10. Roy より:

    こんばんは。
    お疲れ様です。
    何とも言えないですね。上司は本当は継続して欲しいと言いたかったが、延長しない様に淡々と話すように指導受けてたかもしれませんね。
    きっと、そうであったと思いたいですね。
    そう言う話をする時も、淡々ととかマニュアルがありそうですね。

    私も8年勤めた会社の上司に、君がいると僕の評価ぎ下がると言われました。
    更に退職届の書き方に迷っていたら、さっさと書類提出しろ!まで言われましたよ。
    それに比べれば、オブラートに上司は言葉を包んでくれたのかも。

    そして辞める当日、親会社関係の入門証などだけ、そそくさと回収して。
    んで、自社の入門証をどうしゃしょう?と確認したら、知らないと。
    いや、同行するはと言って欲しかったんですけどね。
    庶務のおばちゃんに確認してくると言うので。
    こちらで確認しておきます
    と伝えました。

    庶務のおばちゃん、他の上司方は皆んな辞める方をセキュリティゲートまで送ってから私に持ってくるよ。あんたの上司に一言言ってやるわ!まで言われましたけどね。

    そこで、私。
    いや。もう良いんです。
    申し訳ないです。僕にはそう言うことを頼める上司も同僚も居ないんです。
    すいませんが、セキュリティゲートまで付き添いをお願い出来ませんか?と。

    いやいや、私が言ってやるから。

    いやいや、上司も忙しいみたいですし。
    お願いします。

    で、二人でゲート出て。

    その日は有志で私の送別会。
    そこでローカルルールができました。
    辞める日の最終日までに、同期のスケジュールを取って、ゲートまで送ってもらう。
    上司に頼んで断られると、更に辛いですからね。

    とはいえ、定年まで勤めたわけではないので。
    僕なんかとは比較にならないですよね。

    ナオビトさんの明日からが、明るい未来であります様に!
    僕も、開催地どこでも良いので、一杯飲む時は仲間に入れて欲しいです。

    • naobito より:

      Royさん
      コメントありがとうございます。
      Royさん、、、ものすごい経験をされたのですね。
      びっくりしました。
      君がいると僕の評価が下がるって、、、自己中も甚だしい。ひどい上司がいたものです。
      当方の経験など取るに足らないものですね。
      Royさんはサラリーマン生活を続けておられるのでしょうか。
      であれば、現在の生活が以前よりはるかに恵まれ、充実した日々であることを願っています。

  11. ひろー より:

    こんにちは。

    Royさんのコメントを見て一社目のほぼ退職勧奨に遭った時のことを思い出してしまいました。
    新卒であっても3ヶ月以内に使いものにならない人員にはひたすら圧力をかける上司だったので、出鼻を挫かれてアレよアレよといううちに成績が下位10%になってしまい、このまま雇用関係を続けることはできないという面談を一週間ごとに繰り返していました。
    (その後プロジェクトをいくつか転々としました)

    もちろん、今となっては正社員という雇用期間のない雇用契約のため、このような雇用関係を続けることのできないことを匂わせるのは違法なんですが、そういう会社なのかー。とあんまり重大に考えてはいませんでした。

    そういう感じになおびとさんの会社ははっきりと言ってくれる感じではなさそうですね。そういう意味で後味が悪く感じられたのかもしれませんが。。。

    それこそRoyさんや当方みたいにど直球で言われるというのも言われた時は傷つくのかもしれませんが、まぁ、可能性がないなら次行こ次っていう再起のチャンスを与えてくれたって思うことにしています。

    • naobito より:

      ひろーさん
      こんばんは。入社早々大変な上司の下で働いたのですね。
      今なら完全にパワハラでアウトでは?
      こちらはリタイアする気なのではっきり言ってもらった方がすっきり
      決断できるのですが。
      ヘタな気づかいでかえってモヤモヤしてしまうんですよね、、、

    • Roy より:

      まさかのコメントありがとうございます。
      その上司、その後は、その人も辛い状況になり、やはり因果応報ってあるようですよ。

      結局、人にした事は、何かしらで自分に返ってくるんだと思いました。

      とは言え、その人もそんな事しか言えない辛い状況だったかもしれませんし。
      まっ、そんな負の感情は手放して、楽しく行きましょう。

      ナオビトさんも、こっから楽しくいきましょ。
      今後のブログ、楽しみにしてます。

      • naobito より:

        Royさん
        こんばんは。
        やはり因果応報なんですね。
        人を恨まず妬まず、でできるだけ楽しくいくことを心がけます。

  12. ウィニングチケット より:

    こんばんは。
    皆様、いろいろですね。

    私も張り切って社会人デビューした1社目は
    入社した翌年に会社がなくなり、、
    2社目でも頑張ったものの
    リーマン・ショックもあり
    退職勧奨にあい、やむなく転職活動。
    運良く超一流企業に転職成功し
    今や管理職まで成り上がりましたが
    人生は山あり谷ありですね。

    前向きに生きるしかないですが、
    自分の力だけではなんともならないことが
    沢山ですね。

    • naobito より:

      ウィニングチケットさん
      おはようございます。
      会社の倒産?と退職勧奨。
      順風満帆なサラリーマン人生を歩まれているのかと思っていましたが、ウィニングチケットさんは大変な経験をされたのですね。
      それでも超一流企業に転職、しかも現在は管理職ということで、米国IT銘柄のように一気に右肩上がりの人生を歩まれている。
      しかもお小遣いは潤沢。うらやましい限りです。

      • ウィニングチケット より:

        こんばんは。
        正直者さんのおかげでおっかなびっくり
        米国株にも投資出来ておりますっ

        現在の高配当ではなく、急がば回れで
        今の高配当はパスして十年後二十年後の
        成長企業にベットするように
        しておりますっ

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