バイオ医薬品銘柄のギリアド・サイエンシズ(GILD)が現地時間の4月27日に第1四半期決算を発表しました。
概要は以下のとおり。
売上は前年同期比で4%の減収。
売上の明細は以下のとおり。
減収の主要因は新型コロナ治療薬のVeklury(レムデシビル)が大きく減少したためであり、Vekluryと製品外売上の”ロイヤリティ他”を除いた場合の売上は前年同期比で15%増と二ケタ増収となっています。
特に主力のHIV製品(エイズ治療薬)が13%の増収、そしてCell Therapy(細胞治療薬)とTrodelvy(乳がん治療薬)が相変わらず好調でそれぞれ64%、52%増と大きく伸びている状況が見て取れます。
次に利益の方ですが、会計基準ベースの1株利益(潜在株式調整後)は前年同期比の2セントに対して80セントと大きく伸びていますが、その理由は前第1四半期に計上した27億ドルの仕掛研究開発の減損等の特殊要因のため。
特殊要因を除いた調整後1株利益は、買収した仕掛研究開発費の増加等によって前年同期の2.12ドルから1.37ドルと35%の減益となっています。
そしてアナリスト予想との比較では以下のとおり売上はほぼ予想と一致、また調整後1株利益は予想を下回る結果となっています。
最後に注目の2023年の通期予想ですが以下のとおり売上(260億ドル – 265億ドル)、調整後1株利益($6.60 – $7.00)ともに前回予想を据え置いています。
以上、第1四半期の売上の減少はレムデジビルの減少によるもので想定内であり、主力製品のHIV(エイズ治療薬)が好調だったこと、さらに会社が期待を寄せているCell Therapy(細胞治療薬)とTrodelvy(乳がん治療薬)が大きく伸びていること、また調整後1株利益が大きく減益となったのは想定外ですが、今期通期予想を維持したことは朗報でしょう。
、
ということで、売上×△、利益×、通期予想△ でもホールド
とします。
(もはや新型コロナ治療薬には頼れなくなっている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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