小中学生向けの集団指導塾等を運営する早稲田学習研究会(5869)が8月9日に2025年3月期第1四半期決算を発表しました。
【特色】小中学生向けの集団指導塾『W早稲田ゼミ』を北関東軸に展開。高校生向け集団塾、個別塾も
【単独事業】ゼミ75、ハイ17、ファースト個別8 <24・3>
【反 落】開校2(前期開校3)。集団塾は小中高すべての部門で生徒数順調。個別塾も好調。授業料の値上げも寄与。だが、前期の役員退職金繰入戻しの利益効果2億円が剥落。人員増も響き営業減益。増配。
【開校計画】年2~3校ペースで集団塾開校。埼玉は小中学生向けで現在14校、中長期で約30校の追加開校意欲。コールセンター開設。保護者への報告・相談対応を強化。
【業種】 他個人サービス・製品 時価総額順位 50/116社(会社四季報より)
概要は以下のとおり。
まず売上は1,215百万円となりましたが、前年同期については非上場であったため記載なしとなっています。
次に利益ですが、営業損失153百万円、経常損失150百万円、四半期純損失109百万円と赤字決算となっていますが、その理由はこの銘柄の場合学習塾事業という事業柄、年度末の受験後の卒業により生徒数が変動し入れ替わることから第1四半期が生徒数が年間を通して最も少ない期間であることや、夏期・冬期講習や入試直前の対策講座などが実施されていない期間であることなどから、売上が他の四半期会計期間と比較して少なくなっているためであり、季節的な変動要因のため。
但し、前年同期は単純比較できない非上場時の決算ということで開示していないとは言え、黒字決算(営業利益131百万円、四半期純利益87百万円)であり、業績が急悪化している状況となっていることは懸念事項でしょう。
尚、2025年3月期通期予想については、前回2023年12月期期末決算発表時公表した通期予想を維持しています。
また、配当も現時点では前回予想の年間55円から修正無し。
以上、新年度最初の決算は非常に不安の残る内容となりましたが、現時点では通期予想、配当を下方修正しなかったこともあり、第2四半期決算に懸念を持ちつつも、
実績✕、配当△、通期予想△で様子見とします。
(成長性に疑問符が付く業界に身を置く銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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