小中学生向けの集団指導塾等を運営する早稲田学習研究会(5869)が2月14日に2025年3月期第3四半期決算を発表しました。
【特色】小中学生向けの集団指導塾『W早稲田ゼミ』を北関東軸に展開。高校生向け集団塾、個別塾も
【単独事業】ゼミ75、ハイ17、ファースト個別8 <24・3>
【反 落】新規開校は集団2、個別1。主力の小中学生部軸に生徒数着実。授業料値上げも貢献。が、前上期の役員退職金繰入の戻し益約2億円が剥落。人件費増も響き営業益反落。増配。26年3月期は2~3校の開校が牽引。増員負担重いが増益基調。
【栃 木】鹿沼市に集団塾開校を計画。群馬、埼玉に続き、今後は栃木の開拓も強化。オンライン個別指導への本格開始を検討。
【業種】 他個人サービス・製品 時価総額順位 50/119社(会社四季報より)
概要は以下のとおり。
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まず売上は前年同期比で主に高校生を対象とした教育事業を展開するハイ部門は前年同期比2.1%増だったものの、主に小学生、中学生を対象とした教育事業を展開するゼミ部門が10.4%増、主に個別指導を対象とした教育事業を展開するファースト個別部門が比9.1%増とそれぞれ堅調に伸び、全体では前年同期の4,714百万円に対しは5,126百万円と8.7%の増収。
一方利益の方は、営業利益(1.9%減)及び四半期純利益(0.5%減)は減益となりましたが、実は減益の理由は特殊要因。
前期の第1四半期において役員報酬の改定に伴う役員退職慰労引当金繰入額238百万円の減額を行っており、この特殊要因のない第3四半期会計期間(10-12月期)の業績を見ると経常利益は前年同期比55.5%増の6.6億円に拡大。
売上営業利益率は前年同期の24.6%から32.8%に大幅上昇しており、米国企業の決算では当たり前の調整後利益ベースでは累計値でも増益決算となっている点に留意する必要があります。
尚、2025年3月期通期予想については、前回予想を維持。
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また、配当も前回予想の年間55円から修正無し、としています。
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以上今回通期予想を上方修正しなかったこの銘柄ですが、冷静に見れば第3四半期累計の実績と据え置いた通期計画に基づいて計算すると第4四半期会計期間(1-3月期)の経常利益は前年同期比で25.8%減の2.6億円に減ることになる。
しかし例えば第3四半期まで在籍していた生徒が第4四半期になって急に他校に移ることは考えずらい。また生徒数も増加しているわけですし。
となれば通期上方修正&配当増額の可能性はあるのでは?
と期待しています。
ということで、
実績〇、通期予想・配当上方修正無しでも保有継続
です。
(少子化が直撃する業界に身を置き、成長性に疑問符が付く銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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