モンデリーズ・インターナショナル（MDLZ）の2022年第4四半期決算　売上○、利益×○、予想〇 ＋ 自社株買い継続＝ホールド

食品大手のモンデリーズ・インターナショナル（MDLZ）が現地時間の1月31日に第4四半期決算を発表しました。

まずこちらがGAAPベース、いわゆる会計基準ベースでの概要となります。

   

売上は、ドル高の影響はあったものの既存事業売上が15.4%増と好調で、前年同期比で13.5％増となりました。

一方利益の方ですが1株利益は、前年同期比で40.8％もの大幅な減益となっていますが、その理由は主に、欧州委員会の法的問題の影響、通貨及び商品デリバティブの時価評価の悪化、買収・統合費用の増加等のいわゆる特殊要因によるものであり、それらを含む特殊要因を除いた調整後1株利益は以下のとおり前年同期比2.8％の増益となっています。

次にアナリスト予想との比較ですが、以下のとおり売上、調整後1株利益ともにアナリスト予想を上回りました。

最後に注目の2023年通期予想ですが、調整後売上が5～7％の増収、そして調整後1株利益が1桁台後半の増加としています。

さらに自社株買いも継続。

取締役会は、2025年12月31日までの期間に60億ドルを上限とする自社株買いプログラムを承認しています。

以上、ドル高や原材料費・輸送費の増加継続という逆風の状況下、十分満足できる内容と言えるのではないでしょうか。

但し、以下のとおり本来の稼ぐ姿を表す営業キャッシュフローマージンが悪化したのは懸念事項であり、今後もしっかりモニターしていく必要があります。（数字は4Q累計値）

ということで、

売上○、利益×○、予想〇 ＋ 自社株買い継続＝ホールド

とします。

（ドル高やインフレの影響を強く受ける銘柄への投資に当たってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。）

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