食品大手のモンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)が現地時間の2月4日に2024年第4四半期決算を発表しました。
モンデリーズ・インターナショナル(Mondelez International Inc)はスナック会社である。
【事業内容】チョコレート、ビスケット、焼き菓子の製造・販売を中核事業とする。
また、ガムやキャンディ、チーズ、食料品、粉末飲料など、隣接する地域に関連するカテゴリーで追加事業を行う。
そのポートフォリオには、「Oreo」、「Ritz」、「LU」、「Clif Bar」、「Tate’s Bake Shop」ビスケットやベイクドスナック、「Cadbury Dairy Milk」、「Milka」、「Toblerone」チョコレートなど、グローバル及びローカルブランドが含まれる。
セグメントには、中南米、アジア太平洋、中東、アフリカ(AMEA)、欧州、北米が含まれる。スーパーマーケットチェーン、卸売業者、スーパーセンター、クラブストア、量販店、流通業者、コンビニエンス ストア、ガソリン スタンド、ドラッグ ストア、バリュー ストア、その他の食品小売店に製品を販売する。また、様々な純粋な電子小売プラットフォーム、小売業者のデジタルプラットフォーム、消費者向け直販ウェブサイト、ソーシャルメディアプラットフォームを通じて、企業や消費者に直接製品を販売する。
(楽天証券)
まずこちらがGAAPベース、いわゆる会計基準ベースでの概要となります。
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売上は、買収や値上げによる既存事業売上の増加等により前年同期比で3.1%の増収。
そして利益ですが1株利益は前年同期比で85.7%の増益となっていますが、これは通貨及び商品デリバティブの時価評価の影響(好転)、持分法による投資利益等によるものであり、特殊要因を除いた調整後1株利益は、持分法による投資利益の減少等により以下のとおり前年同期の0.82ドルに対して0.65ドルと20.7%の減益となっています。
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次にアナリスト予想との比較ですが、以下のとおり売上は若干予想を下回ったものの、調整後1株利益は予想と一致しています。
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最後に注目の2025年通期予想ですが、既存事業売上:約5%増、調整後1株利益:10%減、フリーキャッシュフロー:(2024年の35億ドルに対し)30億ドル以上としています。
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以上、これまでの好調とは一変、厳しい決算となりました。
特に今期通期予想利益を「前例のないカカオコストの上昇」により10%減としたことは、これまで増益が当たり前だったこの銘柄にあってある意味衝撃的な予想と言えます。
このカカオコストの上昇、高止まりがいつまで続くかわかりませんが、いずれにしても今期はチョコレートメーカーにとって我慢の年。
ということで、
売上〇✕、利益✕△、予想✕ で様子見
とします。
(前例のないカカオコスト上昇に見舞われている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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カカオ生産、調達が今がどん底だとしたら買いの機会だと思いますが日本人にはあまりにも想像がつかない農業です
メロリンさん
こんにちは。
カカオ価格はまだ高値が続きそうでしばらくは耐える時間が続きそうです。
世の中にはチョコがないと生きていけない人もいると楽観的に考えたいと思います。(笑)