現地時間の10月8日に食品大手のペプシコ(PEP)が2024年第3四半期決算を発表しました。
その概要は以下のとおり。
まず売上高は前年同期比で0.6%の減収(為替の影響は-2%)。
セグメント別に見ると第2四半期同様北米クエーカー・フーズがリコールに関連する継続的な影響により13%減(数量13%減)と足を引っ張っています。
次に1株利益ですが、会計基準ベースでは前年同期の2.24ドルに対し2.13ドルと4.9%減。
ただ特殊要因を除いたNON-GAAPベースの1株利益では以下のとおり前年同期の2.25ドルに対し2.31ドルと2.7%の増益となっています。
またアナリスト予想(FactSet consensus) との比較では売上は予想を下回ったものの、調整後1株利益は予想を上回っています。
最後に注目の2024年通期予想(NONーGAAPベース)ですが、以下のとおり売上(通貨変動や買収などの影響を差し引いた実質売上)は、物価上昇を背景に北米で消費者が炭酸飲料やスナック菓子への支出を控え、安価なプライベートブランド商品を選好していること等により、前回予想の約4%増から1桁台前半の増加へと引き下げた一方、調整後1株利益は前年の7.62ドルに対し8.15ドルと7%の増益予想を維持しています。
以上、北米での買い控え、クエーカーフーズの製品回収、中東紛争に伴う商品ボイコットの影響等によって実績・予想売上ともに厳しい状況が続くこの銘柄ですが、保有を継続します。
その理由ですが、インフレの継続という厳しい状況下でも値上げやコスト管理等によりしっかり利益を上げていること。
そして利益に関して23四半期連続で市場予想(ファクトセット)を上回って来たこと。
ということで、売上✕、利益○、通期予想△でもホールド
です。
(何やかや言ってもトータルリターン(10年)が市場平均を下回る銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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