銘柄研究

原油・株価大暴落でオイルメジャーが向かう先

現地時間3月9日の米国株式市場は新型コロナウイルスの世界的な拡大で景気や企業業績懸念が一段と高まる中、原油価格の急落が売りに拍車をかけダウ平均が急落、先週末比2013ドル安の2万3851ドルとなり下げ幅は過去最大を記録しました。

またS&P500は取引時間中に下落率が7%を超え、売買を一時中断する措置(サーキットブレーカー)が発動、取引が15分間停止されるというまさに異常事態となったわけで、投資家のリスク回避の動きが一斉に進んだことを如実に表しています。

今回の暴落がいつまで続くのか、そしてどの程度続くのかは誰にもわかりません。

現時点ではいまだリーマン時の暴落までには至っていませんが、リーマン級、いやそれを超える暴落の可能性も否定できなくなってきました。

新型コロナウイルスという未知の病に対する恐怖が人々をパニックに陥れていることだけは間違いありません。

そして原油価格の大暴落。

年初には1バレル60ドルを超えていた原油価格(WTIベース)があっという間に30ドルとほぼ半減。

特に3月9日は1日で3割近い大暴落。

これを受けエネルギー銘柄(エクソン・モービル(XOM)、ロイヤル・ダッチシェル(RDSB)、シェブロン(CVX))の株価も大幅に値を下げて終えています。

今回の暴落で当方が思い出すのが2014年から2016年にかけての大暴落。

この時は2014年6月時点で1バレル100ドルを超えていた価格が急落、2016年の初めには30ドル割れまで下落したのです。

 

もちろんこの期間の上記銘柄の業績(売上・利益)も以下のとおり程度の差こそあれ大幅に悪化。

ではこの期間の配当はどうだったか?

そう、悪化する業績の中でもどの銘柄も減配することはなかった。

それどころかエクソン・モービルとシェブロンに至っては増配していた。

「いやいや、確かに当時はそうだったかもしれないけど、今回の暴落は1日の下落幅で言ったら当時をはるかに上回っている。 同列に語るのはいかがなものか?」

と言われれば当方とてそれを否定することはできません。

最悪の事態、つまり減配となる可能性はゼロではありません。

しかし、我々は歴史に学ぶ必要がある。 

未来永劫下落が続くことはない。

今回の嵐が去った後、これら銘柄が当たり前のように増配を再開することは間違いない。

と考えているのですが楽観的過ぎるでしょうか?

(暴落時の投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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