決算発表

IBMの2020年第1四半期決算 さえない決算内容もホルダーがひと安心した理由

IBMが現地時間の4月20日に第1四半期決算を発表しました。

もちろん今回の注目は実績、そして特に通期予想における新型コロナウイルスの影響。

ということで早速確認。

まず決算概要は以下のとおり。

売上高は前年同期比で3.4%の減収、但し為替の影響を除いた場合は0.1%の増収となりました。

部門別の売上は以下のとおり。

人工知能(AI)のワトソンを含むクラウド&コグニティブ・ソフトウェア部門が5.5%増。

うちクラウドの売上は54億ドルで19%増、買収したレッド・ハット分の売上は18%増と昨年に引き続き好調を維持しています。

そしてシステム部門も3%の増収でしたが、ITシステムの保守・運用の受託を担うグローバル・テクノロジー・サービス部門が約6%の減収に終わっています。

次に売上総利益率(グロスマージン)を見ると、利益率の高いクラウド&コグニティブ・ソフトウェア部門でほぼ横ばい、そしてシステム部門では4%程改善しているのが見て取れます。

一方1株利益の方は会計基準(GAAP)ベースではリストラ関連費用の計上もあり前年同期比で約26%もの大幅減益、そして税制改正・買収関連費用等の特殊要因を除いたNON-GAAPベースでも1.84ドルと18.2%の二ケタ減益となりました。

尚、営業キャッシュフローマージンも以下のとおり微減に終わっています。

そして注目の通期予想ですが、新型肺炎による先行き不透明を理由にこれまでの予想を撤回。

第2四半期の終わりに見直す、としています。

以上、1株利益では市場予想を上回ったものの残念ながらさえない決算内容となりました。

しかし当方、ホルダーとしてほっと一安心。

その理由ですが、決算発表でのCEOの以下の発言にあります。

「我々のフリーキャッシュフロー、バランスシートは強固であり、投資格付けは堅調で資本市場へのアクセスも非常に良好である。 そして配当について不安はない。」

そう、少なくとも減配することはない。と取れる発言をしたのです。

この銘柄の場合IT企業とは名ばかりで実態は優良配当銘柄。(成長力がないとも言うが、、、)

ということで心穏やかに次回の配当のお知らせに注目しているインカムゲイン投資家なのでした。

(CEOの発言を妄信しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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