現地時間の4月23日、デリバティブ市場を運営するCMEグループ(CME)が2025年第1四半期決算を発表しました。
事業概要
CMEグループ(CME Group Inc)はデリバティブ市場を提供する。
【事業内容】
顧客が先物、オプション、現金及び店頭(OTC)市場を取引し、ポートフォリオを最適化し、データを分析することを可能にする。
取引所は、金利、株式指数、外国為替、エネルギー、農産物、金属に基づいて、すべての主要な資産クラスにわたって幅広いグローバルベンチマーク製品を提供する。
「CME Globex」プラットフォームを介した先物取引、「BrokerTec」を介した債券取引、「EBS」プラットフォームを介した外国為替取引の先物とオプションを提供する。
さらに、中央清算機関である「CME Clearing」を運営する。
商品は、とりわけ金利感応的な商品や、農業、エネルギー、金属商品の価格の変化に関連するリスクに関連するヘッジ、投機、資産配分の手段を提供する。
取引所で取引される先物や先物契約や店頭デリバティブのオプションの清算及び決済サービスを提供する。(SBI証券より)
概要は以下のとおり。

まず売上は前年同期比で10%の増収となり過去最高を記録。
次に利益ですが、営業利益は前年同期比15%増、また1株利益は前年同期の2.35ドルに対して2.62ドルと11%増、そして無形資産償却等の特殊要因を除いた調整後1株利益は以下のとおり11%の増益となりこちらも過去最高となりました。

続いて金融商品別の取引高(1日当たり平均出来高(ADV))は以下のとおり。

これを見ると前年同期比ですべての商品が増加、また株式指数、外国為替、エネルギー、農産物が二ケタ増となり全体では前年同期の2,636万契約に対し2,976.8万契約と13%の増加となったばかりか、売上、調整後1株利益同様こちらも過去最高となりました。
尚、平均約定単価(RPC)は前年同期の0.695ドルに対し0.686ドルと1.3%ほど減少しています。
次にアナリスト予想との比較では以下のとおり売上、調整後1株利益ともに若干予想を下回っています。

以上アナリスト予想こそ下回ったものの、売上、調整後1株利益、取引高は過去最高を記録。
この銘柄の強みは今回のような景気の不透明感が高まる中においても、というか不透明感が高まるからこそ事業リスクをヘッジするため顧客がより市場を利用するところにある。
ということで、
売上○、利益〇、対アナリスト予想✕ でも ホールド
です。
(事業柄予想数値を開示していない銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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