決算発表

ギリアド・サイエンシズの2025年第1四半期決算 売上✕、利益〇、通期見通し△ =(でも) 保有継続

バイオ医薬品銘柄のギリアド・サイエンシズ(GILD)が現地時間の4月24日に2025年第1四半期決算を発表しました。

概要は以下のとおり。

売上は前年同期比でほぼ横ばい。

売上の明細は以下のとおり。

新型コロナ治療薬のVeklury(レムデシビル)が前年同期比で46%減と大幅に減少したものの、主力のHIV(エイズ治療薬)が6%増加したこと等により、製品売上は前年同期比でほぼ横ばい。

但し会社が期待を寄せるTrodelvy(乳がん等治療薬)が需要は増加したものの、在庫動向と実勢価格の低下により5%減となった点は懸念事項でしょう。

次に利益の方ですが、1株利益(潜在株式調整後)は当四半期1.04ドルに対し前年同期が3.34ドルの損失と赤字となっていますが、これは肝疾患治療薬開発企業であるシーマベイ・セラピューティクス(CBAY)買収に伴い取得した仕掛研究開発費39億ドル(1株当たり3.14ドル)、および2020年にイミュノメディクス社(Immunomedics)から取得した資産に関連する減損損失24億ドル(1株当たり1.46ドル)を計上したため。

そして無形資産償却やリストラ費用等の特殊要因を除く調整後1株利益が当四半期の1.81ドルに対し前年同期が1.32ドルの赤字となっているのは、CBAY社買収に関連する費用を計上したため。

またアナリスト予想との比較では以下のとおり売上は予想を下回ったものの、調整後1株利益は予想を上回っています。

最後に注目の今期2025年の通期見通しですが、以下のとおり(会計基準ベースの)1株利益は前回予想から下方修正したものの、製品売上:282億ドル~286億ドル、調整後1株利益:7.70ドル~8.10ドル(24年実績に対し67%~75%増の大幅増益予想)は維持しています。

尚、新薬開発関係で注目のHIV(エイズ)感染症の治療薬、レナカパビルに関する情報は以下のとおりとなっており、引き続き今後に期待したいと思います。

• 米国食品医薬品局(FDA)が、HIV予防を目的とした年2回投与のレナカパビルの新薬承認申請(NDA)を優先審査の対象として受理し、PDUFA(医薬品ユーザーフィー法)の最終期限を2025年6月19日とすると発表しました。

• 欧州医薬品庁(EMA)が、HIV予防を目的とした年2回投与のレナカパビルの販売承認申請(MAA)およびEU-Medicines for All(EU医薬品・医療機器・サービス)の申請を承認したことを発表しました。これらの申請は、迅速評価のタイムラインに基づき並行して審査されます。

• レトロウイルス・日和見感染症会議(CROI)において、HIV予防を目的とした年1回投与の治験薬レナカパビルを評価する第1相試験の初期データを発表し、2025年後半に第3相試験を開始する計画を発表しました。

ということで、

売上✕、利益〇、通期見通し△ =(でも) 保有継続

です。

(相変わらずHIV(エイズ)治療薬におんぶにだっこ状態の銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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