日本銘柄のJT(2914)が4月30日、第1四半期決算を発表しました。
もちろん注目は新型コロナウィルスの影響。
概要は以下のとおり。
まず売上高(売上収益)は前年同期比で2.8%の増収となりました。
セグメント別の売上は以下のとおりとなっています。
国内たばこは紙巻きたばこの低価格帯競争によるシェア減少等により減収。
一方海外たばこは複数市場での好調なシェアや在庫の積み増しにより増収となりました。
利益の方ですが、会計基準ベースでは3割近い減益ですがセグメント別の調整後営業利益は以下のとおり。
(調整後営業利益:買収に係る無形資産の償却や医薬品に係るライセンス譲渡益(前期)等、特殊要因を除外したいわゆるNON‐GAAPベース)
このうち国内は紙巻きたばこの販売数量の減少を値上げで補えず減益。
一方の海外はロシア等での値上げの効果や在庫積み増し等により増益。
尚、医療事業ですが、研究開発費の減少等により増益。と全体では対前年同期比で5.8%の増益となっています。
注目の2020年の通期予想は以下のとおり。
意外にも前回、前年度の決算発表時の予想を据え置き。
そしてもう一つの注目、予想配当ですが年間配当は154円とこちらも前回予想を変更せず、前期と同額となっています。
注目の新型コロナウィルスによる業績への影響は以下のとおり。
・第1四半期においては限定的。
・但し、免税ビジネスにおける影響は避けられないことに加え、短期・長期的な需要動向への影響は不透明。
・影響が本格化する4月以降の動向を注視し、事業・財務への影響を精査していく
要はとりあえず今回見直しはせず、今後の動向を見ながら判断するということ。
ということで、現在の経済環境を考えればぎりぎり及第点といったところ。
もちろんその甘い評価の背景には、先日届いた魚沼産こしひかりを含むごはんセットが大きく貢献していることは言うまでもありません。(汗)
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