銘柄研究

営業キャッシュフローマージン 日米対決編 コカ・コーラ(KO) vs サントリー(2587) 勝ったのは?(2022年版)

PERしかり、配当利回りしかり、インカムゲイン投資家にとって株式を購入する際の重要な指標はいろいろあるわけですが、当方が重視しているのが営業キャッシュフローマージン。

営業キャッシュフローマージンとは

企業がどれほど効率的にキャッシュを稼いだかを示す指標であり、営業活動の結果として売上がどのくらいの営業キャッシュフローを生み出したかを表している。

計算式は、営業キャッシュフロー÷売上高で表される。

PL(損益計算書)上の利益はお化粧が可能だが、営業キャッシュフローは資金の入出金であり、会計基準・会計方針等の影響を受けないいわばごまかしのきかない数字である。

従って同業他社を比較する際にも有用である。

ということで今回は以前から行っている飲料事業銘柄の営業キャッシュフローマージン比較をアップデートすることにしました。

比較したのは日米を代表する以下2銘柄。

・コカ・コーラ(KO)

・サントリー食品インターナショナル(2587)

コカ・コーラの方はもう説明の必要はないと思いますが、サントリー食品インターナショナルはサントリーホールディングスの中核子会社。

その名のとおり欧州、東南アジア、オセアニアを中心に海外展開に積極的であることが知られており、その売上収益は1兆円をゆうに超えています。

ということで、その比較結果がこちら。

上記は2018年以降の営業キャッシュフローマージンとなりますが、コカ・コーラ(グレー)、サントリー食品インターナショナル(オレンジ)ともに直近2022年では数字を落としていますが、ご覧のとおり勝負あったと言わざるを得ません。

ちなみに両銘柄の増配率は以下のとおり。

こちらもサントリー食品インターナショナルが2022年に前年の1株当たり78円から80円へと2.6%の増配を実施し、2019年から2021年までの増配なし(増配率ゼロ)からようやく脱却したものの、コカ・コーラが常にリードしている状況となっています。

ちなみに連続増配年数はコカ・コーラの61年に対してサントリー食品インターナショナルは1年(但し1年を連続というのかは不明)。

61年 vs 1年

勝負あったと言えます。

P.S.

「確かにサントリーはここ最近増配していなかったかもしれないけど、少なくとも減配していないわけだから配当利回りが高ければインカムゲイン投資対象として”あり”じゃないの?」

という意見もあろうかと思いますが、現時点(コカ・コーラ5月5日、サントリー5月2日)の配当利回りは以下のとおりとなっています。

・コカ・コーラ(KO):2.9%

・サントリー食品インターナショナル(2587):1.6%

以上ご参考まで。

(本データのみに基づく投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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