ブルームバーグが現地時間の5月21日、IBMが全米で人員削減を実施した、と報じました。
会社側は具体的な人数を明らかにしていませんが、匿名社員によれば「削減は広範囲に渡り数千人規模のようだ。」とのこと。
そのIBMと言えば8年間の長きに渡り指揮をとっていた女性CEOのロメッティ氏に代わり4月からはクラウド事業を率いていたインド出身のアルビンド・クリシュナ氏がCEOに就任したばかり。
そしてロメッティ氏はCEOと社長を兼任していましたが、クリシュナ氏の昇格に合わせて社長にはジェームス・ホワイトハースト氏が就任しています。
実はこのホワイトハースト氏はレッドハットのCEOだった人物。
そのレッドハットはIBMが約3兆7千億円の大枚をはたいて買収したソフトウエア大手。
さらにそのレッドハット買収を指揮したのが他ならぬクリシュナ氏。
これが何を意味するのか?
そう、クラウドに明るい2人がIBMのトップに就くことで、今後はクラウド事業に力を注ぐことは明らか。
もちろんその理由は長きに渡り売上の低迷が続くIBMの中にあって、唯一成長が期待される分野だから。
それは前年2019年のセグメント別売上を見ても、
そして直近第1四半期決算のそれを見ても明らか。
もちろんクラウドビジネスには、アマゾンとマイクロソフトという2強、つまり強力な壁が立ちはだかっていることは確か。
ただ上記背景を考えた時、少なくとも投資家にとって今回のリストラが決してマイナス方向に働かないことだけは確かではないでしょうか。
(売上減少が続く銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
よろしければ応援クリックお願いします。
にほんブログ村