銘柄研究

IBMが楽天を提訴 報道で再認識したこの銘柄の底力

IBMが3月29日、消費者にキャッシュバックを提供している楽天のウェブサイトとモバイルアプリが自社技術を無断で使用し、特許4件を侵害しているとして提訴した、とブルームバーグ等が報じました。

訴状によれば、賠償金の支払いと自社技術のさらなる無断使用を禁止する裁判所命令を求めているとのこと。

また今回の提訴の理由ですが、これまでIBMはが約6年に渡ってライセンスに関する交渉を試みたにもかかわらず、楽天側がこれに応じて来なかったということで、提訴する以外に選択肢はなかったとしています。

楽天のホームページを確認してみましたが、3月31日朝時点でこの件についてのリリース情報を確認することはできませんでした。

ただ今回の報道で当方、この銘柄の底力を再認識することになりました。

その理由がこちら。

そう、以前取り上げた特許取得数トップ10のリスト。(出典元:ificlaims.com)

IBMは今年の1月12日に以下のとおり米国における特許取得数で28年連続首位となったことをリリースしています。

IBMの科学者と研究者は、2020年に9,130件の米国での特許を取得。

これで28年連続で首位となりました。

IBMは、人工知能(AI)、クラウド、量子コンピューティング、及びセキュリティ関連の特許の数で業界をリードしました。

御覧のとおりIBMは2位のサムスンを大きく引き離して圧倒的な首位となっています。

むろんパテント数が業績に連動、直結しないことは百も承知。

それはIBMの各数字が何より物語っている。

ただ特許数のリストを見ると、IBMの後塵を拝している銘柄にはマイクロソフトやTSMC、そしてアップルという名だたる銘柄が名を連ねている。

やはりこの銘柄には地力があると信じたい。

いつかは独自技術が花開き、業績に大きく貢献してくれるはず、と思いたい。

ちなみに今回の提訴に関し、IBMは同じ特許の一部を侵害したとして、2018年にGroupon Incに対して8,200万ドルの陪審評決を勝ち取り、その後GrouponとIBMは5700万ドルで和解しています。

ということで、年内に完了するであろうインフラストラクチャーサービス部門の分離、そしてクラウドとAIビジネス中心に生まれ変わる新IBMに期待している中年投資家なのでした。

(IBMのその他の指標に関してはこちらを参考にしていただければ、と。)

【銘柄紹介(2020年版)】インターナショナル ビジネス マシーンズ(IBM)以前から不定期で保有銘柄を中心に売上等直近の業績の紹介をして来ましたが、2020年度決算も終了していますので、自身の備忘録の意味も含め2...

(特許数がなかなか売上と利益の増加に結び付かない銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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POSTED COMMENT

  1. おおきなわっか より:

    正直者様、おはようございますm(__)m
    昨夜ネットNEWSで読みました!IBM側としてこれまでの経緯を長年譲歩しつつ楽天の態度を注視しながら机上での解決を望んた大人の対応だったのかなと考えます!結果的に楽天の対応に業を煮やしての行動なのでしょうね!今回の件でIBMの対応には◎を楽天にはがっかりしました!IBMホルダーとしてこの先、益々発展する事望んでホールドをと考えています!失礼します。

    • naobito より:

      おおきなわっかさん
      こんばんは。
      お元気そうで何よりです。
      おっしゃるとおり大人の対応のようです。
      おおきなわっかさんもIBMホルダーだったのですね。
      この銘柄には恐るべき忍耐力が必要ですが、明るい未来を夢見てともに歩んで行きましょう。

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