少々前の情報となりますが、製薬大手のファイザーが現地時間の11月5日に開発中の新型コロナウイルス向け飲み薬の投与により、入院や死亡するリスクを約9割減らせたとの臨床試験(治験)データを公表しました。
これで早ければ年内に米国で投与が始まる可能性があるわけで、ワクチンに加え治療薬という強力なラインアップが誕生することになります。
そのファイザーですが、ワクチン売上の増加によって目下業績は好調。
直近第3四半期決算でも売上、利益ともに前年同期比で大幅な増収増益。
さらにアナリスト予想も上回った上に今期通期予想も上方修正しています。
となればやはりインカムゲイン投資家として期待が高まるのが配当、つまり増配。
ファイザーのこのところの増配発表タイミングは来月12月。
過去の増配率の推移は以下のとおりとなっており、残念ながら昨年は11月にアップジョン事業をスピンオフしたこともあり、増配率がほぼ半減している状況。
しかし今回は大いに期待できそう。
ちなみにファイザーが営業キャッシュフローの何パーセントを配当支払に充てたかを示したグラフが以下となります。
(本来フリーキャッシュフローに対する割合で確認するべきなのでしょうが、ファイザーの場合業種柄設備投資額は少ないので簡便的に営業キャッシュフローベースとしています。)
過去12年に渡り増配を続けているこの銘柄ですが、過去5年で見ると営業キャッシュフローの45%から64%の配当支払を行っていることがわかります。
とここで、今年の営業キャッシュフローを勝手予想し、営業キャッシュフローに対する配当支払割合を下限値の45%とした場合の配当支払額を計算したところ、165億ドルという結果となりました。
これを直近の株数で割ると1株配当は2.88ドル。
今年の年間1株配当が1.56ドルですからなんと85%増配となるではありませんか!!
もちろんこれは一個人投資家の勝手予想であり、単なる妄想と言えるのかもしれませんが、こうやってあれやこれや試算すること自体がインカムゲイン投資家にとって何よりの楽しみとも言えます。
何はともあれ第3四半期決算発表資料の以下のコメントを信じ、12月の配当のお知らせを待とうと思います。(最低でも二ケタ増配頼みます!)
「私たちは2021年以降も魅力的な株主還元を提供することを約束し続けます。」
(新型コロナのみに過度に依存する銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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