たばこ銘柄のアルトリア(MO)が現地時間の10月28日に第3四半期決算を発表しました。
アルトリアと言えば先日米国国際貿易委員会(ITC)が、加熱式たばこのIQOS(アイコス)を米国に輸入することを禁じる発表を行ったわけですが、いまだメイン事業の紙巻きたばこの状況は?
と言う事で早速確認。
概要は以下のとおり。
まず売上ですが、前年同期比で4.7%の減収。
これを以下製品別で見ると、主力の紙巻きたばこが数量ベースで前年同期比12.9%減、値上げでもカバーできず金額ベースでは5.4%の減収となっている状況が見て取れます。
とは言え、主力製品であるマルボロのシェアは43.2%と前年同期と変わっていないことには注目する必要があります。
無煙(Oral)たばこの方もほぼ同様の状況。
また1株利益は会計基準ベースではマイナス1.48ドル、金額にして27億ドルの大幅な赤字となりましたが、これは投資先のビール大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABI)の業績が悪化していることから60億ドルもの減損処理を行ったため、
但し、減損等の特殊要因を除いた調整後1株利益では1.22ドルと前年同期比で2.5%増となっています。
そしてアナリスト予想との比較ですが売上は大幅に上回ったものの、残念ながら調整後1株利益は予想を下回る結果となりました。
最後に通期予想ですが、調整後1株利益で4.58ドルから4.62ドルと第2四半期に引き続き前回予想から下限値を引き上げ、2020年実績に対しては+5%から+6%の増益を見込んでいます。
以上、全体で見れば残念な結果に終わった今回の決算、市場は失望し株価は約6%の大暴落で終えています。
しかし当方ホールドを決めています。
その理由ですが、冷静に見れば通期予想は下限値を引き上げている上に、前年同期比では5%~6%の増益予想となっていること。
そして何より、2022年12月までの予定でこれまでの20億ドルの自社株買い戻しプログラムを35億ドルにまで拡大することを発表したから。
以上、売上×○、利益〇×、予想△ で株価大暴落
でもホールドです。
(加熱式たばこの将来に暗雲が垂れ込めている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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発表ではIQOSはアメリカ国内生産に切り替えることも検討とありましたよね、、、
社畜さん
はい、リリース文書には、国内製造計画に関してフィリップモリスインターナショナルとコミュニケーションをとっている、とありましたね。
あとは特許侵害の裁判がうまく行けば、加熱式への期待が高まるのですが。
ITCから止められてるので輸入さえやめれば大丈夫じゃないんでしょうか。
それで国内生産に切り替えるのかと思ってました。
社畜さん
もちろんアルトリアは特許侵害していないと信じているわけですからそのような計画を立てています。
なるほど国内で生産しても特許侵害で訴えられるってことですか。
この手の特許侵害は微妙なので根回しが良くないだけだと思うんですが。
最近のMOはミスばかりですね、、、
株数減らして最後PMと合併して終わりにしようとしてるように見えます。