たばこ銘柄のアルトリア(MO)が現地時間の4月28日に第1四半期決算を発表しました。
前回の2021年第4四半期決算では、売上、利益ともにアナリスト予想を上回ったこの銘柄ですが果たして今決算は?
と言う事で早速確認。
概要は以下のとおり。
まず売上ですが、前年同期比で2.4%の減収。
但し前期10月に売却したワイン事業分を除いた場合はほぼ横ばいでした。(詳細は以下参照)
これを製品別で見ると、主力の紙巻きたばこが数量ベースで前年同期比6.3%減も、値上げでカバーし金額ベースでは0.3%の増収となっている状況が見て取れます。
一方金額的には少ないとは言え無煙(Oral)たばこの方は数量、金額ともに減少しています。
次に1株利益ですが、会計基準ベースでは前年同期の0.77ドルに対して1.08ドルと40.3%の大幅な増益、また特殊要因を除いた調整後1株利益では1.12ドルと前年同期比で4.7%の増益となっています。
そしてアナリスト予想との比較ですが以下のとおり売上は予想を下回ったものの、調整後1株利益は予想を上回る結果となりました。
最後に注目の今期2022年通期予想ですが、調整後1株利益で4.79ドルから4.93ドルと2021年の4.61ドルの実績に対して+4%から+7%の増益と前回予想を据え置いています。
以上、実績、予想ともにまずまずの決算となりホッとしています。
アルトリアと言えば、調整後1株利益の80%を配当に回すことを公言しているわけですが、第1四半期で5.8億ドルの自社株買いを実施、そして今後2022年12月までに12億ドルの自社株買いを予定しており増配に向け着々と手を打っており、インカムゲイン投資として安心できます。
ということで、売上△×、利益〇、予想△
でホールドとします。
(たとえ新型コロナが終焉しても健康被害からは逃れられない銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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