たばこ銘柄のアルトリア(MO)が現地時間の4月27日に第1四半期決算を発表しました。
概要は以下のとおり。
まず売上ですが、前年同期比で2.9%の減収。
これをたばこ製品別で見ると、以下のとおりメイン事業の紙巻きたばこが数量ベースの減少(前年同期比11.1%減)を値上げでカバーしきれず金額ベースでは3.3%の減収、一方無煙(Oral)たばこは数量ベースで1.8%減少したものの、値上げで補い金額ベースでは2.4%の増収となった状況が見て取れます。
次に1株利益ですが、会計基準ベースでは前年同期比で7.4%の減益となっていますがこれは保有していた電子たばこJUULの知的財産権との交換に伴う有価証券(少数持分)処分損等の特殊要因によるものであり、特殊要因を除いた1株利益は1.18ドルと前年同期の1.12ドルに対して5.4%の増益となっています。
そしてアナリスト予想との比較ですが、以下のとおり残念ながら売上は予想を下回ったものの、調整後1株利益は予想と一致しています。
最後に注目の今期2023年通期予想ですが、調整後1株利益で4.98ドルから5.13ドルと2022年の4.84ドルの実績に対して2.9%から6%の増益としており、前回予想を維持しています。
以上、相変わらず売上は厳しい結果となりましたが、利益の方は増益、そして厳しい環境下通期予想を維持しており一安心しています。(まあアルトリアにとってこのパターンは”通常パターン”と言えるのですが、、、)
最後に自社株買いですが、第1四半期は実施しなかったものの”2023年12月までの10億ドルの自社株買いに変更なし”としており、インカムゲイン投資家にとって心強い限りです。
ということで、売上×、利益〇△、通期予想△ + 自社株買い10億ドル=ホールド
とします。
(フィリップモリスと完全に競合する道を選んだ銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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