決算発表

アルトリアの2024年第3四半期決算 売上△、利益〇、通期予想△ =保有継続

たばこ銘柄のアルトリア グループ(MO)が現地時間の10月31日に2024年第3四半期決算を発表しました。

概要は以下のとおり。

まず売上ですが、前年同期比で0.4%の減収。

これをたばこ製品別で見ると、以下のとおりメイン事業の紙巻きたばこが数量ベースの減少(前年同期比8.4%減)を値上げでカバーしきれず金額ベースでは0.6%の減収、一方無煙(Oral)たばこは数量ベースで1.2%の増加、また値上げもあり金額ベースでは5.4%の増収となっています。

尚、まだまだ金額的には小さいとは言え、買収した電子たばこ企業のNJOYの出荷数量は1,040万個と前年同期比15.6%増、米国における小売シェアは前年同期比2.8ポイント増の6.2%と順調に伸びています。

次に1株利益ですが、会計基準ベースでは前年同期の1.22ドルに対し1.34ドルと9.8%増、また特殊要因(NJOY買収関連費用、訴訟等)を除いた調整後1株利益は1.38ドルと前年同期の1.28ドルに対し7.8%増となっています。

そしてアナリスト予想との比較ですが、以下のとおり売上はほぼ予想値と一致、また調整後1株利益は予想を上回っています。

最後に注目の今期2024年通期利益予想(調整後1株利益)ですが、前回予想の5.07ドルから5.15ドルを維持しています。

以上、売上が伸びない中でもしっかりと利益を上げる、この銘柄の特徴がよく表れた決算と言えます。

アルトリアと言えば株主還元の鬼。

現在総額34億ドルの自社株買い枠を消化中であり、第3四半期には1,350万株を買い戻し、その総額は6億8,000万ドル。

残額3億1,000万ドルは予定どおり2024年12月31日までの期間に完了する予定となっており、何が何でも増配を維持する姿勢が見て取れるのは心強い限り。

また通期予想利益は上方修正しなかったものの、冷静に見れば前期実績に対し増益(+2.5%~+4.0%)予想となっている。

米国市場を主戦場とするこの銘柄ですが、長引くインフレ下でいわゆるぜいたく品に対する消費者のひもが固くなっている現状にあっても(相変わらず)しっかり利益を捻出している。

ということで、

売上△、利益〇、通期予想△ =保有継続保有継続

です。

(いまだ紙巻きたばこに大きく依存する銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

よろしければ応援クリックお願いします。
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です