決算発表

アルトリアの2024年第4四半期決算 売上△〇、利益〇、通期予想△ =保有継続

たばこ銘柄のアルトリア グループ(MO)が現地時間の1月30日に2024年第4四半期決算を発表しました。

概要は以下のとおり。

まず売上ですが、前年同期比でほぼ横ばいの5,974百万ドル。

これをたばこ製品別で見ると、以下のとおりメイン事業の紙巻きたばこが数量ベースの減少(前年同期比8.6%減)を値上げでカバーしきれず金額ベースでは0.2%の減収、一方無煙(Oral)たばこは数量ベースで0.4%減となったものの、値上げにより金額ベースでは2.7%の増収となっています。

尚、まだまだ金額的には小さいとは言え、買収した電子たばこ企業のNJOYの出荷数量は1,280万個と前年同期比15.3%増、米国における小売シェアは前年同期比2.8ポイント増の6.4%と順調に伸びています。

但しアルトリアは電子たばこカテゴリーの60%以上を占めている違法製品の問題に直面し続けており、「規制機関による強制措置が不十分であることから、2028年の事業予測を達成できない可能性がある。」とした点は懸念事項でしょう。

次に1株利益ですが、会計基準ベースでは前年同期の1.16ドルに対し1.79ドルと54.3%増となりましたがこれは主に法人税に関する特殊要因によるものであり、特殊要因を除いた調整後1株利益は1.29ドルと前年同期の1.18ドルに対し物品税の減少や自社株買いによる株式数の減少等により9.3%増となっています。

そしてアナリスト予想との比較ですが、以下のとおり売上、調整後1株利益ともに予想を上回っています。

最後に注目の今期2025年通期利益予想(調整後1株利益)ですが、前期比2%~5%増の5.22ドルから5.37ドルとしています。

以上、今決算も売上が伸びない中でもしっかりと利益を上げる、この銘柄の特徴がよく表れた決算と言えます。

アルトリアと言えば株主還元の鬼。

今期の自社株買いについては、規模こそ縮小したものの総額10億ドルの自社株買い枠を設定しています。

また2028年までの長期計画において毎期1ケタ台半ばの増配を明記しています。

ということで、

売上△〇、利益〇、通期予想△ =保有継続

です。

(いまだ紙巻きたばこに大きく依存する銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

よろしければ応援クリックお願いします。
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です