4月13日付の記事でたばこ銘柄のフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)の訴訟について書きました。
フィリップ・モリスと言えばある意味兄弟会社、アメリカ市場担当のアルトリア(MO)、ということで今回はアルトリアの登場となります。
その訴訟状況ですが以下のとおりとなっています。
こちらはたばこ訴訟に関して係争中の訴訟件数を決算期ごとにまとめたものですが、年々その数が増加している状況が見て取れます。
特に2020年以降は電子たばこに関する訴訟が急増しているのがわかります。
もちろんこれはアルトリアが電子たばこ最大手、ジュールへ出資したことが大きな理由であることは言うまでもありません。
尚、アルトリア(フィリップ・モリスUSA)は2004年10月以降にたばこ及び健康関連訴訟で実際に支払った賠償・和解額も開示していました。
その額ですが、関連費用を含め2021年12月31日までの期間で8.96億ドル(124円換算で約1,111億円)、利息は2.27億ドル(約281億円)となっており、単純合算で合計約1.392億円と1,000億円を超えています。
ただ17年という期間を考慮すると、「それほど気にならない。」というのが正直なところです。
もちろん訴訟の場合は必ずしも過去が未来の参考となるわけではありません。
特に電子たばこ訴訟が急増しているわけでして。
ということで、アルトリアに投資するにあたっては、これらの情報を十分理解した上で、
「ある意味腹をくくって投資する必要がある。」
これだけは言えるのではないでしょうか。
(数多くの訴訟を抱える銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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