定例の「次は何を買おうかリスト(配当貴族銘柄編)」のアップデートを行いました。
配当貴族銘柄とはご存じのとおり25年以上連続銘柄を続ける企業のこと。
そして取り上げた銘柄は、以下の基準を満たしている銘柄。
・S&P500銘柄
・25年以上連続増配継続
・時価総額30億ドル以上
つまり、S&P 500 Dividend Aristocrat index に従った基準を満たしている銘柄となっています。
まずこちらが配当利回り順のリストとなります。
これまで利回り1位を守って来た通信銘柄のAT&T(T)は次回配当を1株当たり0.52ドルから47%減配の0.2775ドルとすることを発表したことでその配当利回りは4.6%となっています。
(※AT&Tは今回減配を発表したことで配当貴族銘柄からは外れていますが、本リストは2021年6月時点の配当貴族銘柄をベースにしているため除外していないことにご注意下さい。)
続いて紹介するのがこちらのリスト。
こちらは平均増配率(5年)順のリストとなりますが、景色が一変します。
断トツの1位はシンタス(CTAS)。
【会社概要】
シンタスは企業向けに制服の製造、レンタル、販売に従事。
各種サービスを北米、中南米、欧州、アジアで展開する。
事業は4部門で構成。制服レンタル・付属品部門は制服、清掃用モップ、タオルのレンタルサービスを米国とカナダで展開。
制服販売部門は制服や関連製品を販売。また、応急処置・安全・防火サービス部門と書類管理サービス部門を含む。(YAHOOファイナンス)
上記のとおりシンタスは作業服等のレンタル大手。
日本ではまったく無名のこの会社ですが、北米では名の知れた存在です。(当方も米国駐在時代シンタスさんにお世話になっていました。)
その増配率は驚異的。
しかしいかんせん配当利回りが0.9%と低い。
まあこれは人気の裏返しのわけで致し方なし。(ただPER的に買われ過ぎ感は否めませんが。)
いいとこ取り、つまり高増配率の銘柄を安く(高配当利回りで)買える機会はなかなかない。
そういう意味で言えば、毎度毎度の紹介となりますが2位にランクインしているアッヴィ(ABBV)は非常に魅力的に見える。
もちろん利回りが高いのは、この銘柄が2023年の壁問題を抱えていることで人々が投資に躊躇しているという理由がある。
ただ個人的には、その壁をなんとかクリアしてくれるのでは、と期待しているところです。
当たり前の話ですが過去の数字が必ずしも未来を表すわけではない。
それを十分理解した上で、決算・通期予想値等をベースに各数字を比較検討した上で自分なりの解釈を加えて銘柄を選ぶ。
これが銘柄選びの楽しさと言えるのではないでしょうか。
いずれにしても、今年から来年にかけて数回の利上げを予定している厳しい環境の米国株式市場において、長きに渡り増配を継続してきた銘柄が投資家に安心感を与えていることだけは確かです。
何はともあれ本リストが皆さんの銘柄選びの参考になれば幸いです。
(本リストに基づく投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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