投資成功のヒント

「次は何を買おうかリスト(配当貴族銘柄編)」をアップデートしました。(2022年5月末時点) 皆さんの銘柄選びの参考になれば幸いです

定例の「次は何を買おうかリスト(配当貴族銘柄編)」のアップデートを行いました。

配当貴族銘柄とはご存じのとおり25年以上連続銘柄を続ける企業のこと。

そして取り上げた銘柄は、以下の基準を満たしている銘柄。

・S&P500銘柄

・25年以上連続増配継続

・時価総額30億ドル以上

つまり、S&P 500 Dividend Aristocrat index に従った基準を満たしている銘柄となっています。

まずこちらが配当利回り順のリストとなります。

尚、本リストは約1年前、2021年6月時点の配当貴族銘柄をベースに作成していますが、すでに減配を発表している配当利回り上位の常連、通信大手のAT&T(T)は今回除外しています。

御覧のとおり1位はIT銘柄のIBM。

現地時間の4月19日に発表した直近第1四半期の決算は、売上、調整後1株利益ともに前年同期を上回ったばかりか、以下のとおりアナリスト予想との比較でも売上、調整後1株利益ともに予想を上回っています。

さらに今期(通期)の売上も増収予想、そんな中4月26日に発表された配当は1株当たり1.64ドルから1.65ドルへとわずか0.6%の増配でしたが、スピンオフによった誕生したキンドリル(KD)分を売却し、IBMを追加投資した場合には実質4%の増配となっています。

続いて紹介するのがこちらのリスト。

こちらは平均増配率(5年)順のリストとなりますが、景色が一変します。

断トツの1位はシンタス(CTAS)。

【会社概要】

シンタスは企業向けに制服の製造、レンタル、販売に従事。

各種サービスを北米、中南米、欧州、アジアで展開する。

事業は4部門で構成。制服レンタル・付属品部門は制服、清掃用モップ、タオルのレンタルサービスを米国とカナダで展開。

制服販売部門は制服や関連製品を販売。また、応急処置・安全・防火サービス部門と書類管理サービス部門を含む。(YAHOOファイナンス)

上記のとおりシンタスは作業服等のレンタル大手。

日本ではまったく無名のこの会社ですが、北米では名の知れた存在です。(当方も米国駐在時代シンタスさんにお世話になっていました。)

その増配率は驚異的。(※2021年の配当に関してはそれまでの年1回の配当支払から四半期配当に変更しており、年1回の配当+四半期配当1回分の配当をベースに計算されていることにご注意ください。)

しかしいかんせん配当利回りが1.0%と低い。

まあこれは人気の裏返しのわけで致し方なし。(ただPER的に買われ過ぎ感は否めませんが。)

いいとこ取り、つまり高増配率の銘柄を安く(高配当利回りで)買える機会はなかなかないわけでして。

続いて2位にランクインしているアッヴィ(ABBV)ですが、残念ながらこの銘柄にしては珍しく4月29日に発表した第1四半期決算で今期通期予想の調整後1株利益を前回予想から引き下げています。

アッヴィの2022年第1四半期決算 売上〇× 利益〇 通期予想× =とりあえずホールド研究開発型バイオ医薬品企業のアッヴィ(ABBV)が現地時間の4月29日に第1四半期決算を発表しました。 前回の2021年第4四半期...

ということで、第2四半期以降の決算については注意深く見る必要あり、と考えているところです。

当たり前の話ですが過去の数字が必ずしも未来を表すわけではない。

それを十分理解した上で、決算・通期予想値等をベースに各数字を比較検討した上で自分なりの解釈を加えて銘柄を選ぶ。

これが銘柄選びの楽しさと言えるのではないでしょうか。

いずれにしても、米国はすでに0.50%の利上げを実施、さらに今年から来年にかけて数回の利上げがほぼ確定的となっているばかりか、バランスシートの縮小も開始する等厳しい環境下の米国株式市場において、長きに渡り増配を継続してきた銘柄が投資家に安心感を与えていることだけは確かです。

何はともあれ本リストが皆さんの銘柄選びの参考になれば幸いです。

(本リストに基づく投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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POSTED COMMENT

  1. ウィニングチケット より:

    こんにちわ。
    いつもながら、
    配当貴族の配当利回りランキングありがとうございます。
    このリストを眺めていると安心します。

    それにしても、エネルギー銘柄の配当利回りが低くなりましたね。全体的に配当利回りが低くなったなぁと言うのが率直な感想です。やはり、人気化しているなぁと。
    私は常に毎月のお小遣いは全額、配当貴族INDEXに積立する方針はブレずに参ります。
    マクドナルドやジョンソンアンドジョンソンやコカ・コーラあたりの配当利回りが高くなったらまた、個別も買うかもしれませんが、とりあえず当分は配当貴族INDEXで行こうと思っています。

    いつもありがとうございます。

    • naobito より:

      ウィニングチケットさん
      おはようございます。
      当方もやはり同じ意見、つまり全体的に人気化していると感じますが、記事にも書いたとおり「あくまで現在の原油相場が今後も続く」という前提ではエネルギー銘柄は決して割高ではないと思っています。
      ウィニングチケットさんのブレない姿勢が長期投資においては何より重要と感じます。

  2. ひろー より:

    こんにちは。

    このリストからは穀物メジャーのADMか、某紛争が長引くと踏んでRTX(レイセオンテクノロジーズ)を新規購入するか迷う感じで検討中です。
    どのみち紛争次第ですし、紛争とは関係ない銘柄を買ったほうがいいのかな。。。と悩む日々です。

    • naobito より:

      ひろーさん
      こんにちは。
      穀物関連か、宇宙・防衛関係かという感じでなのですね。
      当方はどちらのセクターも購入経験がありませんが、ADMの方は年初以降かなり株価が上昇していますね。
      但し、今回の紛争の如何に関わらず40年以上の長きに渡り増配を続けている、という点は安心感につながることは確かです。

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