現在毎月愚直に作成している「次は何を買おうかリスト(配当貴族銘柄編)」ですが、今回はちょっと趣向を変えてトータルリターンを基準にリストを作成してみました。
トータルリターンとは
トータルリターン(Total Return)とは、一定期間内に投資商品への投資から得られる総合収益を指します。
これにはキャピタルゲイン(譲渡益)だけでなく、再投資された分配金(インカムゲイン)などが含まれます。
こうした利益の合計額を投資コスト(購入価格)で割ってパーセンテージで表すことが多く、総収益率ともいいます。
トータルリターンは、投資信託の運用成績を表す際に用いられます。
分配金を全て再投資したと仮定し、ある一定期間の分配金込みの基準価額の騰落率を年率で表します。
(SMBC日興証券HPより)
こちらは毎月作成している次は何を買おうかリスト(配当貴族銘柄編)をベースにトータルリターン(10年)のリターンが高い順にソートした表となります。
そしてベンチマークとして市場平均(SP500)に連動する代表的なETFであるVanguard S&P 500 ETFを追加しています。(黄色参照)
これを見ると市場平均上回る銘柄が23銘柄もあることがわかります。
この結果は意外でした。
正直もっと少ないと思っていた。
今さら言うまでもありませんが、配当貴族銘柄は成長よりも配当等の株主還元を優先している企業と言える。
トータルリターンが配当を含むとは言えやはり株価上昇がメインとなる。
であればどうしてもリターンは落ちるはず、と考えていた。
それが23銘柄もあろうとは。
市場平均を上回る銘柄の意味するところは、連続増配を続けるインカムゲイン銘柄でありながら、しっかりと株価上昇を続けているということになるわけである意味いいとこどり銘柄と言える。
ちなみに市場平均を上回る23銘柄の配当利回り平均は1.7%、一方下回る40銘柄の平均は2.9%なっており、やはり配当利回りの高い銘柄のリターンが低いことがわかります。
そして23銘柄の中で一番配当利回りが高いのが5位にランクインした唯一3%超えの3.6%のアッヴィ(ABBV)。
それが以外の銘柄は3%に届いていないわけで、ある意味アッヴィは異常と言える。(もちろん良い意味で、ですが。)
もちろんトータルリターンはあくまで過去の実績であり過去は過去、将来を保証するものではないことは百も承知。
ただ未来を予見できない凡人投資がすがるもの、それは過去の実績。
ということで、あらためてトータルリターンを参考にしての投資も必要、と考えているところです。
以上ご参考まで。
(トータルリターンのみを妄信しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
よろしければ応援クリックお願いします。
にほんブログ村