銘柄研究

【銘柄紹介(2020年版)】マクドナルド(MCD)

以前から不定期で保有銘柄を中心に売上等直近の業績の紹介をして来ましたが、2020年度決算も終了していますので、自身の備忘録の意味も含め2020年版としてアップデートすることにしました。

今回はファストフードレストランを運営するマクドナルド(MCD)を取り上げたいと思います。

【会社概要】

マクドナルド(McDonald’s Corporation)は「McDonald’s」レストランのフランチャイズと運営に従事する。

【事業内容】

同社のレストランは100以上の国において各種価格帯で販売される食品・飲料のローカル関連メニューを提供する。

同社の事業は米国、国際リード・マーケット、高成長市場、基礎市場と企業を含む。

米国事業は顧客がサンドイッチをカスタマイズできる本物の食材のプラットフォームを提供する。

高成長市場事業は中国、イタリア、韓国、ポーランド、ロシア、スペイン、スイス、オランダと関連市場において事業を運営する。

国際リード・マーケット事業はオーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、イギリスと関連市場等の各種市場における同社の事業を含む。

基礎市場と企業事業はドライブ・スルーと送達を含むレストランの運営と顧客への利便性の促進を行う。

2020年末時点で39,198店舗のうち、93%に相当する36,521店がフランチャイズ化されている。

2020年末時点の従業員数は約200,000人。

(出典元:SBI証券、Form-10K)

まず直近5年間の売上の推移は以下のとおり右肩下がりの状況となっていますが、これはフランチャイズ化推進の結果であり2020年の新型コロナ流行による減収を除けばある意味会社の計画どおりと言えます。

それは2016年から2019年の以下右肩上がりのフランチャイズ店における売上推移を見ても明らか。

また過去3年間のセグメント別の売上の推移は以下のとおり。

続いては1株利益(潜在株式調整後)。

御覧のとおり2019年までは順調に数字を伸ばしていましたが、2020年は新型コロナ流行による影響で前年同期比減少に終わっています。

但し会社の収益力を知る上でより重要なのは真の稼ぐ力を表す営業キャッシュフロー、そしてそのマージンの推移。

こちらの方は米国における法人税減税の恩恵とフランチャイズ化の推進もあり、2017年以降のマージンは順調に右肩上がりとなっていましたが1株利益同様やはり新型コロナ流行によって2020年は数字を落としています。

そして有利子負債残高と財務の安定性を示す有利負債営業キャッシュフロー倍率は以下のとおり。

有利子負債営業キャッシュフロー倍率とは、簡単に言えば今ある借金を毎年の稼ぐ力で何年で返済できるか?という数字(年数)であり、数字が少なければ少ないほど返済能力が高い、つまり財務的に安定しているということになります。

<計算式>

有利子負債営業キャッシュフロー倍率=有利子負債÷営業キャッシュフロー

有利子負債営業キャッシュフロー倍率は2018年、2019年と改善しましたが、残念ながら2020年はコロナの影響によって借入が増加したこともあり上昇している状況が見て取れます。

最後にインカムゲイン投資家注目の増配率。

マクドナルドと言えば代表的な配当貴族銘柄。

1976年に初めての配当を支払って以降、その連続増配年数は40年を超えています。

尚、参考までに過去1年間の株価の推移(青色)を市場平均(ダウ平均:赤色)と比較したチャートは以下のとおり。

以上見てきましたが、直近2020年こそ新型コロナ流行の影響で業績を落としたこの銘柄ですが、営業キャッシュフローマージンの高さといいそのブランド力は非常に強いものがあります。

さらに配当貴族銘柄として高い増配率を維持しながらも、株価は過去1年ではほぼダウ平均並みに上昇している。

いわばインカムゲインとキャピタルゲインの両方を狙える(まさに)美味しい銘柄、それがマクドナルドではないでしょうか。

(本データを妄信しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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