2月24日から始まった新型コロナウイルス拡大懸念に端を発した米国市場の株価下落ですが、26日のダウも123.77ドル安と小幅ながら値を下げ先週末比で2000ドル以上もの暴落となっています。
日頃は、
「インカムゲイン投資家等の長期投資家は日々の値動きに一喜一憂したり、神経質になる必要はありません。
ゆったりと構えて流れに身を任せていればよいのです。」
などと言うコメントに耳を傾け、
「なるほど。 まったくそのとおり♪」などと納得した気になっていても、いざ自分がホルダーとして暴落の渦中にあると、
「ウワッ、また下がってるよー。 おいおい、一体どうなってるんだ! もーっ!!」
とあの時の気持ちはどこへやら、豹変してしまう方も多いのではないでしょうか。
株価が順調に右肩上がりであればもちろんのこと、値動きの幅が狭く行ったり来たりしている場合はまだ良いのですが、今回のように暴落したり、下落が続いたりすると気にせずにはいられなくなるのが人間の悲しい性(さが)。
そうなると、長期投資家であることなどどこへやら、毎日株価とにらめっこ、へたをすると会社での昼食時やさらには休憩時間、末期的症状としては勤務時間中でもお構いなしに携帯やパソコンで株価を見ないと気がすまない、というか居ても立っても居られない状況になります。
(そういう時は大抵チャートを見れば見るほど落ち込む羽目になるのですが、、、そんな経験あなたにもありませんか?)
当方とて以前はそうでした。
しかし現在はそんなことにならないよう、自らの戒めのために定期的に読み返している言葉があります。
それが、
「運用においては、長期では驚くようなことはないが、短期では驚きの連続だ。」
これはチャールズ エリス氏の名著「敗者のゲーム」の中の言葉。
敗者のゲームと言えばインデックス投資、インデックス投資といえば敗者のゲーム、と言われるほどのインデックス投資推奨本。
インカムゲイン投資家として個別銘柄への投資を中心としている者にとっては、対岸に位置する本と思われるかもしれません。
ただどちらにも共通していることがあります。
それは長期投資を原則としていること。
確かに例えば以下マクドナルド(MCD)の株価の動きを見るまでもなく、短期、特に日々では暴落を含む株価の乱高下は日常茶飯事ですが、冷静に長期で見れば結局は概ね順調に右肩上がりとなっている、という持株をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
長期投資を旨(むね)としている限りにおいて、上記エリスの言葉は決して忘れてはならない、と肝に銘じています。
(もちろん個別銘柄への投資の場合、定期的な業績の確認はマストですが。)
インデックス投資、個別銘柄投資、インカムゲイン投資、キャピタルゲイン投資にかかわらず、すべての投資家が一度は読んでおくべき本です。
特に長期投資の視点に立った場合、インカムゲイン投資家でも参考になる点が非常に多くためになります。
(但し、初心者の方には少々難解ですのでご注意を。)
(暴落時の勤務中の株価確認にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
よろしければ応援クリックお願いします。