ここ最近のAIブームでAI関連銘柄のブロードコム(AVGO)の株価が急騰、その結果2月末時点で保有資産(株式)に占める割合が米国株で12%、日本株を含めた全体で11%にまで急上昇して来ました。
となればリバランスを意識することになる。
今さら説明の必要はないかもしれませんが、リバランスとは株式投資であれば複数の銘柄に分散投資するポートフォリオ運用において、資産の再配分を行うこと。
時間が経過するにつれ株価の変動によって当初決定した資産配分は変わって来るわけで、定期的にその資産配分の比率を当初設定した計画どおりに修正を行う必要が出てきます。
一般的には20銘柄以上ならリスクとリターンを最適化できる分散投資が可能になると考えられており、それを前提にすれば1銘柄5%以下に抑えておくのが無難、などという意見もあるようです。
ここからは私見になりますが、そもそも資産形成のために株式投資をするのであれば個別株投資ではなくS&P500等の指数に連動する投資信託や全世界株式等に投資するのがセオリー。
そのセオリーを無視し個別株に投資する投資家は、より多くのリターンを求めより多くのリスクを取っている、いやあえて取ろうとしているはず。
(ちなみにですが、現在個別株に投資している方で無意識に投資されている方は今すぐ見直しされることをお勧めします。)
であれば特にまだ若く投資年数を多く取れるのであれば1銘柄あたり何パーセントまでなどということをあまり気にする必要はない。
と考えています。
ただこれが当方のように60歳を過ぎていたらどうか?
例えば1銘柄が50%を占めるような状況で、株価が半減してしまえば全体で25%被弾することになる。
そして含み損であれ実現損であれこの損失を取り返すための時間がもはや残されていない、という状況に陥る可能性が高い。
当たり前の話これが5%に抑えておけば被弾はわずか2.5%で済むことになる。
これがまさに”1つのカゴに多くの卵を盛ってはいけない。”理由でもある。
ただ当方、現時点でブロードコムが全体の11%を占めていることはそれほど気にしていません。
と書くと、
「いやいや、そんな悠長なこと言っていいの? 60歳過ぎてるんでしょ? しかも無職ときてる。」
というツッコミが入りそう。
それでもいいんです。
なぜなら当方が気にしている、いや気にしなくてはならないのは配当だから。
我が家の場合、老後のゆとりある生活維持のために必要な年間配当収入は300万円。
極論すれば仮に上記の例で25%被弾したとしても配当が300万円を維持できていれば問題はない。
現在ブロードコムの業績は好調。
当面減配の可能性は低いどころか増配の可能性が非常に高い状況にある。
そんな状況下で株価が暴落するとすれば現在のAI相場がはじけた時、つまり高PERの修正が起きた時。
つまり業績悪化(⇒減配)に伴う株価下落とは異質なもの。
ということで当面リバランスのためにこの銘柄を売却することは考えていません。
もちろん四半期決算のチェックは決して怠ることなくこの銘柄のモニターを続けて行くつもりです。
(セオリーをあえて無視した投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
よろしければ応援クリックお願いします。
にほんブログ村