公益事業銘柄のサザン(SO)が現地時間の7月28日に第2四半期決算を発表しました。
サザンと言っても何分マイナーな銘柄、ということでいつものとおりまずは企業概要から。
サザン(Southern Co)は、従来の電力会社及びSouthern Power Company(Southern Power)とSouthern Company Gasの親会社のすべての株式を所有し、その他の直接および間接の子会社を所有する持株会社である。
【事業内容】
公益事業会社であるAlabama Power Company(Alabama Power)、Georgia Power Company(Georgia Power)、Mississippi Power Company(Mississippi Power)のすべての普通株式を所有する。
主な事業は、伝統的な電力会社とSouthern Powerによる電力販売とSouthern Company Gasによる天然ガスの流通である。
セグメントには、ガス配給事業、ガスマーケティングサービス、卸売ガスサービス、ガスパイプライン投資およびその他すべてが含まれる。
(SBI証券より)
概要は以下のとおり。
売上は燃料費の上昇や気温が高かった(ちなみに6月は過去50年間で2番目に暑かったとのこと)こと等により前年同期比で39%の増収と好調。
また利益の方は使用量の増加や値上げ等により、1株利益で会計基準ベース及び特殊要因を除いた調整後1株利益ともに前年同期を大幅に上回りました。
そして市場予想との比較は以下のとおりとなっており、売上、調整後1株利益ともにアナリスト予想を大きく上回っています。
但し、合わせて発表された2022年の通期予想は、調整後1株利益は3.50ドルから3.60ドル(前期2021年の3.41ドルに対しては2.6%から5.6%の増益)と前回予想を据え置いており、第2四半期累計ですでに2.05ドルとなっている点を考慮するとやや保守的な感がないではありません。
現在サザンは2つの原子力発電、ボーグル3号機、4号機の建設を進めており、これまで度重なるスケジュール延長を行ってきましたが、今回の決算発表では3号機が2023年3月にサービス開始。
そして4号機が2023年12月にサービス開始の予定、としています。
毎度毎度のコメントとなってしまいますが、業種柄この銘柄の特徴と言えば何と言ってもその安定した増配率。
さらに意外に知られていないのですが、サザンはこれまで70年以上の長きに渡り配当を支払い続けているばかりか、一度たりとも減配をしたことがない。
という確固たる実績があります。
将来のことは誰にもわからない、とは言え、公益事業という業種を考慮した場合、過去の実績が将来に対する安心感を与えてくれることだけは確かではないでしょうか。
以上、売上〇、利益○、予想△ = ホールドとします。
(原発の建設を進めている銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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