スリーエム(MMM)ホルダーの最近の関心事と言えばやはり医療用製品、歯科用製品、バイオ医薬品製造向け製品、医療産業向け材料、具体的にはマスクなどフィルター製品のほか、救急ばんそうこうや手術用品などの創傷ケア、歯科・口腔(こうこう)用品を扱うヘルスケア事業のスピンオフに伴い上場を予定しているソルベンタムコーポレーション(SOLV)ではないでしょうか。
現時点ではスリーエムホルダーはスリーエム4株につきソルベンタム1株の付与を受ける予定となっています。
尚、スリーエムの3月8日付開示資料では「2024年3月18日の営業終了時点で保有している3Mの普通株式4株につき1株の割合でソルベンタムの普通株式を受け取る権利を有する。」との記載がありますが、楽天証券の情報では権利落ち日は4月1日となっています。
仮に予定どおりソルベンタムの株主になったとして、この株の保有を続けるか売却するかの選択を迫られることになります。
そのソルベンタムが3月19日に機関投資家、アナリスト、金融機関及びメディア向けに開催される説明会(インベスターデイ)を実施。
説明会用資料によれば2024年度通期ガイダンスは以下のとおり。
既存事業売上高成長率:-2%~0%
調整後1株当たり利益(EPS)6.10ドルから6.40ドル
フリーキャッシュフロー:7億~8億ドル(設備投資4億ドル~5億ドル)
ちなみに過去2年の売上、営業利益実績と今回の通期予想をまとめると以下のとおりとなっており、売上はほぼ横ばい、買収関連無形資産の償却等の特殊要因を除いた調整後営業利益率は減少する予想となっています。
さらに過去3年間のフリーキャッシュフローが毎年14億ドル以上だったのに対し、2024年は負債引受けに伴う4億ドルの支払利息発生と4億ドル~5億ドルの設備投資により7億~8億ドルと半減してしまう。
以上から過度な期待を持つのは禁物であることがわかる。
説明会資料には明確な配当政策の記載はありませんでしたが、元々スリーエム(MMM)に投資したインカムゲイン投資家としては、予想配当利回りが明らかになった時点でスリーエムの利回りを大きく下回るようであればソルベンタム売却とスリーエムの追加購入を考えているところです。
<続報>
本件について3月21日20:00にSBI証券より以下の情報がリリースされました。
割当比率:3M Company 4株に対して、Solventum Corporation (ティッカー: SOLV) 1株をスピンオフ予定。
当社では同株を売却し現金でお支払い予定。
ということでスリーエムの追加購入を考えているところです。
<続報2>
本件について3月26日にSBI証券より以下の情報がリリースされました。
「売却し現金で支払い」⇒「ソルベンタムとして払い出し」へ変更されていました。
ということで、保有継続か売却か? 悩んでいます。
(スピンオフ後上場した銘柄の取得価額の算定にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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