銘柄研究

バフェットが見捨てたレストラン・ブランズ・インターナショナルに今は手が出せない理由

すでにお伝えしたとおり、バークシャー・ハザウェイ(バフェット)は6月末時点でバーガーキングでお馴染みのレストラン・ブランズ・インターナショナル(QSR)をすべて売却したことが明らかになっています。

バークシャーハザウェイの2020年6月末現在の保有株全銘柄を開示します現地時間の8月14日、2020年6月末時点のバフェット(バークシャーハザウェイ)の株式保有状況がSECに開示されていましたので、早速いつ...

企業概要

レストラン・ブランズ・インターナショナルはカナダのファストフードレストラン持株会社。

北米及び世界約100カ国で19,000以上の「バーガーキング」及び「ティムホートンズ」ブランドの店舗を運営。

バーガーキングでは、グリルハンバーガー、サンドイッチ、フライドポテト、ソフトドリンクなど、ティムホートンズでは、ドーナツ、コーヒー、紅茶などを提供。

(YAHOOファイナンスより)

この銘柄に限らず新型コロナウィルス流行によりレストラン事業が厳しい状況にあることはわかりますが、バフェットは今回の売却に関してコメントしていないようです。

(今回この銘柄の他に金融株やエネルギー銘柄を売却しており、コロナ終息までの期間が予想より長くなりそう、と判断しているのかもしれません。)

そのレストラン・ブランズ・インターナショナルですが、今回あらためて直近第2四半期での数字を確認してみました。

当然と言えば当然ですが、コロナの影響により売上、1株利益ともに前年同期比で2ケタ減収・減益となっています。

一方アナリスト予想(FactSet)と比較すると、以下のとおり売上こそ未達だったものの利益は予想を上回っています。

但しキャッシュフローの方は6ヶ月累計でフリーキャッシュフローで配当支払をまかなえていない状況にあり、このままコロナが長引くようであれば減配の可能性がないとは言えません。

もちろん現在世界中でそれこそ血眼になって開発を急いでいるコロナワクチンが年内中に量産化のめどが立ち、人々が以前のように安心して経済活動を再開できるようになればこれまでどおり増配を実施する可能性が高いことは以下過去のキャッシュフローの推移を見ても明らか。

現在の配当利回りは3.4%とまずまずの水準、ではあるのですが、やはりコロナ終息時期が全く見通せない現時点ではこの銘柄の購入は躊躇せざるを得ません。

(バフェットが見捨てた銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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