以前投資再開後の購入候補としてアフラック(AFL)、そしてレゲット アンド プラット(LEG)を取り上げましたが、その後も地道に銘柄研究を継続しています。
今回取り上げるのはVF Corporaton(VFC)。
企業概要
VFはブランド衣料、関連製品の製造、販売に従事。
ジーンズ、上着、フットウエア、バックパック・旅行かばん、スポーツウエア、作業着の各種ブランドを展開し、製品は専門店、デパート、チェーン店、ディスカウントストア等で販売。
主要ブランドは「ザ・ノース・フェイス」、「バンズ」、「ティンバーランド」、「ラングラー」、「リー」、「ノーティカ」。
(YAHOOファイナンスより)
ブランドに詳しい方であればザ・ノース・フェイス(The North Face)」、「バンズ(Vans)」、「ティンバーランド(Timberland)」という名前でピンと来るのかもしれませんが、そこからVF Corporatonにはなかなかつながらないのではないでしょうか。
直近の業績ですがまずは売上の推移から。
尚、この銘柄の決算期は2018年の途中からそれまでの12月決算から3月決算に変更されています。
御覧のとおり新型コロナの影響により残念ながら直近2021年3月期では前期比で二ケタ減収となっています。
そして2021年3月期の製品グループ(セグメント)別の売上とセグメント利益を見ると、全体に占める割合としてはOutdoor(アウトドア向けアパレル、シューズ等)とActive(アパレル、シューズ等)が売上ではともに45%程度となっていますが、利益率ではOutdoorの8%に対してActiveがその倍の16%となっておりActiveの割合が非常に高くなっており、稼ぎ頭となっていることがわかります。
ちなみに各セグメントのブランドは以下のとおり。
続いては真の稼ぐ力を表す営業キャッシュフローとそのマージン。
2020年3月期はマージンを大きく下げていますが、これは多くの国でロックダウンが実施された新型コロナ感染拡大の影響が大きかったと言えます。
尚、有利子負債残高の推移は以下のとおりとなっており、特に2021年3月期に大きく増加していますが、これは主に同業のシュプリーム(Supreme)を約21億ドルで買収したことによります。
以上見てきましたが、実はこの銘柄の一番の魅力は配当。
直近の増配率は以下のとおりとなっており、特に2019年以降は決して高いとは言えませんが、配当貴族銘柄であるばかりかインカムゲイン投資家として49年連続配当を続けているという点を見逃すわけにはいきません。
(※2020年が減配となっているのはコントワー(ル)ブランズ社をスピンオフしたためであり、実質的には増配となっています。)
現在の配当利回りは3.4%。
いまだ終息が見えない新型コロナ感染の影響でなかなか厳しい状況にはありますが、2022年通期予想はシュプリーム(Supreme)買収効果もあり、売上は前期比28%増の118億ドル、また調整後1株利益は前期の1.31ドルから3.05ドルへの大幅増益を見込んでいる。
ということで、感染終息を加味した長期で考えれば買収効果もあり連続増配を継続するだけの力はあると考えています。
(連続増配年数のみを重視しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。
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