通信大手のAT&T(T)が現地時間の3月11日に来期2023年の通期予想をリリースしました。
実は2023年というのはAT&Tにとって非常に重要な年。
なぜなら今年の第2四半期にワーナーメディア事業のスピンオフを予定しているこの銘柄にとって、実質的に来年が新たな事業形態としてのスタートの年となるから。
リリースされた主な内容は以下のとおり。
・ワイヤレス・サービスの売上は1桁台前半の成長、ブロードバンドは1桁台半ばから後半の成長
・調整後1株当たり利益は2.50~2.60ドル、
・調整後金利・税金・減価償却前利益(Ebitda)は435億~445億ドル
・約15億ドルの “追加的なコスト改革による節約 “を見込む
・5Gへの投資継続等により設備投資額は240億ドル台(2022年の設備投資額はほぼ同額のおよそ240億ドル)
・フリーキャッシュフローは200億ドル台
ということで、ワーナーメディア事業スピンオフ前の前期2021年実績との比較は以下のとおり。
当たり前の話ですが、メディア事業スピンオフによりサイズダウンするわけですから、利益やフリーキャッシュフローの各数字は大きく減少しています。
尚、AT&Tはスピンオフ後の1株配当を現在のドルから2.08ドルから47%減配の1.11ドルにする予定であることをすでに公表しています。
また、スピンオフに伴ってAT&Tの株主は、ディスカバリー株をAT&T株1株当たり0.24株受け取ることになるわけですが、個人的にはディスカバリーの配当には期待していません。
いずれにしても今期第2四半期決算発表時の見通し等を見た中で保有継続の判断をするつもりです。
(大減配確定銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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