通信大手のAT&T(T)の最高財務責任者(CFO)であるパスカル・デロッシュ氏が、現地時間の9月14日にバンク・オブ・アメリカ・メディア、コミュニケーションズ&エンターテイメント・カンファレンスに登壇、株主に対して最新情報を提供しました。
以前の記事でも書いていますが、この銘柄の現在の最大の注目点は配当の源泉でもあるフリーキャッシュフロー。
その金額は第1四半期ではわずか約10億ドルと前年同期比で6割以上も減少。
そして第2四半期では前年同期の14億ドルに対し42億ドルと大幅に増加、さらにアナリスト予想の37億ドルを上回ったものの冷静に見れば第2四半期累計でいまだ52億ドルのわけで、会社はあらためて達成に自信を示していたものの市場は年間160億ドル達成に疑問符を投げかけた。
ということで、今回公表した第2四半期決算期間(7月~9月)がまもなく終了する現時点での見通しは以下のとおり
デロッシュ氏は、第3四半期のフリー・キャッシュフローは45億~50億ドルになると予想、そして160億ドル以上という通年のフリー・キャッシュ・フロー・ガイダンスに自信を持っていると述べた。
その見通しを支える主な要因は以下の通り。
・2023年通年の調整後EBITDA成長率が3%以上であること。
・2023年通期の設備投資がほぼ横ばいであること。
ちなみに第3四半期の45億~50億ドルの見通しは市場予想(ファクトセット コンセンサス)が49億5,000万ドルですからほぼ上限値にあたります。
今回あらためて160億ドル達成に自信を示したことはもちろん朗報ではありますが、何分過去において投資家の期待を裏切った実績があるこの銘柄。
当方としてはまずは来月リリースされる第3四半期決算で、会社見通しの数字を達成できたかを確認。
そして12月中旬の増配タイミング(昨年は減配タイミングでしたが、、、)での配当のお知らせを待つ。
仮にここで増配を見送り現状維持だった場合は、配当利回りをにらんだ中で場合によってはすでに増配を発表しているライバルベライゾン(VZ)への一部乗り換えを進める。
というスタンスで臨みたいと考えています。
(配当貴族銘柄から陥落し銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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