窓際中年のつぶやき

投資家がサラリーマンであることに感謝しなければならない重要な理由(退職を迎えて)

現在有休消化中、間もなく正式にリタイアとなりますが、当方はいまだ民間企業に勤務するサラリーマンです。(但し心は完全にリタイア済。)

60歳でのリタイアですから勤続年数は38年にもなります。

そしてリタイアまでの数年間は窓際職&役職定年という地位にどっかりと腰をおろしていました。

(というか、立ち上がりたくても立ち上がれなかったのだが、、、(汗))

「それが今さらどうしたって言うの?」

実は今回リタイアを迎えるにあたり、サラリーマンであることに感謝しなければならない、いや、感謝しなければならなかったんだ、とつくづく感じています。

もちろん、会社への不満をあげればそれこそ切りがありません。

「だったらなぜ感謝なんかしているの? 恨みこそあれ、感謝するなんておかしいのでは?」

という疑問はごもっとも。

確かに不満は多々ありますが、これまで長きに渡り当方をしっかりと守って来てくれたことに気づいたんです。

「えっ、守って来た? 一体どういうこと??」

ご存じかどうかわかりませんが当方は変わり者です。

そもそも日本人の中で株式投資をしている人間は日銀の家計金融資産残高を見るまでもなく、いまだ少数派です。

しかもその少数派の中でさらに米国株を中心に投資して来た圧倒的少数派。

それも当方のような年代の人間となればなおさら。

世間一般の善良な(?)市民からすれば、もし当方が、

「実は私、もう20年近く株式投資をやってましてね~。しかも個別株へのインカムゲイン投資。」

などと例えば近所のおばさんにうっかり言おうものなら、たちまち怪しい目で見られる可能性が高い、と言わざるを得ません。

しかも、株式投資もさることながら、よりによって「そのほぼ全額が米国株投資なんですよー。」

などと言った日には、、、

しかし、ここでサラリーマンという職業が威力を発揮するわけです。

例えば上記の発言を当方が実際したとしましょう。

するとそのおばさんは、

「ありゃりゃ、この人前からちょっと変わっているとは思っていたけどやっぱりね~。 やだー、危ない商品勧められたらどうしよう、、、(汗)」

と警戒して引くに違いありません。

但し、ここですかさず当方が、

「いやー、実は当方正直者商事という会社に長年勤めてましてね~。以前には海外の支店にいたこともありまして。でも言葉ができなかったんですぐに強制送還になっちゃいましたけどね~、あはははー。(これある意味真実、、、(脇汗)」

などと明るく言えば、

「あー、あの会社ね。知ってる知ってる。海外にいたんだったらわからんでもないか。まあ変わり者は変わりもんみたいだけど、、」

と、当方の怪し度が格段に下がることは間違いありません。

ここで大きいのが、当方が会社員、つまりサラリーマンであること、そしてさらには地元の会社に勤務していること。

これだけで、たとえ当方が出世に見放された窓際社員であろうと、その信用度が格段にアップするのです。

(もちろんこれが市役所職員や教員、さらには警察官などの公務員であれば(最近はいろいろ不祥事はあるにせよ)依然その効果は絶大です。)

そう、信用度。

これって借金の申し込み時のみならず、我々が生活していく上で意外に大きいんです。

そして悲しいかな日本に住んでいる限り、それも新潟県という雪国の全国でも閉鎖的な田舎に住む限り、意識せざるを得ない、避けては通れないのです。

ということで、遅まきながらリタイア間際になって勤務先に感謝しているシニア米国株投資家なのでした。

(町内での告白にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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POSTED COMMENT

  1. ウィニングチケット より:

    まさに所属している組織のブランド力は絶大ですね。
    初対面の方や、御近所さんに対しては特に(笑)

    私の場合も全国に転勤が多いので、その都度、土地土地の初対面の方々とのご挨拶に組織のブランドは大事だなぁと感じます。
    ローンなども、大きいですよね。

    リタイアする前に大きな買い物はしておこう。。
    と強く思うサラリーマンの感想でした(笑)

    • naobito より:

      ウィニングチケットさん
      こんにちは。
      ウィニングチケットさんはおそらく有名企業にお勤めでしょうから恩恵を受けているのでは?
      そうそう、ローンも大きいですね。
      人気芸能人でも審査に落ちるって聞きますし。
      家を買うなら今のうちですよ。(笑)

  2. Rsingball より:

    信用度もさることながら、組織に属していることは組織に守られているということを、40代で会社が倒産して無職になった時に実感しました。
    学校や会社という組織に属していた時には気が付きませんでしたが、組織という殻がなくなっただけで、自分を守ってくれるものが無いということに気付き、収入が無いということ以上に不安でした。

    • naobito より:

      Rsingballさん
      こんばんは。
      勤務先が倒産したとは。
      想像を絶する大変な経験をされましたね。
      会社の文句をあーでもないこーでもないと言っているのってある意味甘ちゃんなんですよね~。
      そのことがリタイアして本当によくわかりました。

  3. ひろー より:

    こんばんは。

    僕は組織に対しての信用度というのはあまりないんですよね。
    今でこそ技術的に不確実な事柄を先陣を切って調査して形にする役割を拝命していますが、新卒で入った会社では2年目に肩たたきされていますし。

    2010年代当時は就職プチ氷河期でしたし、代わりは幾らでもいるので会社は気軽に新卒ですらポイできる時代でした。

    • naobito より:

      ひろーさん
      おはようございます。
      ひろーさんには技術に関する専門知識という強みがあるので、組織・会社に依存することなくやっていけるということではないでしょうか。
      そういう意味では会計士や弁護士等のいわゆる士業の方に通ずるものがあるとも言えるのでは。

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