先般2020年3月末時点のバフェット(バークシャーハザウェイ)保有銘柄一覧をお知らせしましたが、今回はタイトルのとおり無謀にもバフェットの眼力、銘柄選定眼は確かだったのか? を検証してみたいと思います。
その方法ですが、2020年3月末時点でバフェットが保有する上位銘柄とこれまでバフェットが見限った主な銘柄の10年間のトータルリターンを比較する、というものです。
まずこちらが2020年3月末現在で保有の上位銘柄となります。
このうち保有してまだ時間が経っていないアップル(AAPL)とJPモルガン(JPM)、そして合併してそれほど時間が経過していないため10年間のリターンがとれないクラフト・ハインツ(KHC)は除外することにします。(グレー色参照)
続いてはバフェットが見限った主な銘柄がこちら。
(※ジョンソン・エンド・ジョンソンとプロクター&ギャンブルはいまだに保有していますが、すでに大部分を売却しておりバフェットにとっては端株程度、ということで対象としています。)
見捨てられた、とは言え御覧のとおりそうそうたる銘柄並んでいるところがバフェットのバフェットたるゆえん。
ではこれらの銘柄の10年間のトータルリターンは?
わかりやすくするために、2020年3月現在で保有している銘柄は黄緑色に、そして見限った銘柄は黄色に色付けしてみました。
御覧のとおり他を引き離して圧倒的な数字を叩き出しているのがいずれも現在保有しているムーディーズ(MCO)とチャーター・コミュニケーションズ(CHTR)の2銘柄。
そして最下位から3銘柄(GE、エクソン・モービル、IBM)はいずれもバフェットが見限った銘柄。
ということでさすがはバフェット。
その眼は確か、と言わざるを得ません。
但し、バフェットと言えば銀行株、のわけですがその銀行株、ウェルズ・ファーゴやバンク・オブ・ニューヨーク・メロン等のパフォーマンスは下位に沈み、この10年間を見る限りいずれも低調なパフォーマンスだった、ということは付け加えておく必要があるでしょう。
そして5月13日の報道で、ミネソタ州ミネアポリスに本部を置く米最大規模の地方銀行であるUSバンコープ株を一部手放し、さらにはJPモルガンの8割を売却していた事実が明らかになったことも付け加えておきます。
もちろん今回は一律10年間という単純比較であり、購入以降のパフォーマンスではないわけですが、いまだ多くの投資家がバフェットの一挙手一投足に大注目している現状を考えると一つの参考にはなるのではないか、と思っているところです。
(今回の結果を妄信しての投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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対市場平均では、3勝17敗。50%の市場構成銘柄が市場平均を上回っていると思うのですが、当てるのは何故難しいのでしょうか?
コメディアンさん
詳しく確認していませんが、GAFAを始めとするITセクターが市場平均を押し上げていると推測しています。
正直者さん
おそらくそうですね。であれば、50%の市場構成銘柄が市場平均を上回っているというのは、撤回させてもらいます。