半導体大手のブロードコム(AVGO)が現地時間の12月7日に2023年第4四半期決算を発表しました。(ブロードコムの決算期は10月です。)
概要は以下のとおり。
売上は全体では前年同期比4%増、これをセグメント別に見ると以下のとおりセミコンダクター ソリューション(半導体)セグメントが3%、そしてインフラストラクチャー ソフトウエアセグメントが7%の増収。
そして会計基準ベースの1株利益(潜在株式調整後)は5%増、また特殊要因を除外した調整後1株利益も6%増と前四半期より数字を落としたものの増益を維持。
ちなみにアナリスト予想(FactSet consensus)との比較は以下のとおりとなっており、前四半期同様売上はほぼ予想どおり、また調整後1株利益は1%ほど予想を上回りました。
また注目のキャッシュフロー関係では、営業キャッシュフローは前年同期比で5%増、調整後EBITDA、フリーキャッシュフローはともに6%の増加となっています。
EBITDAとは
EBITDAとはEarnings Before Interest Taxes Depreciation and Amortizationの略で、税引前利益に支払利息、減価償却費を加えて算出される利益を指します。
国によって金利水準、税率、減価償却方法などが違うため、国際的企業の収益力は一概に比較することはできません。
その点、EBITDAはその違いを最小限に抑えて利益の額を表すことを目的としていますから、国際的な企業、あるいは設備投資が多く減価償却負担の高い企業などの収益力を比較・分析する際にしばしば用いられます。
(SMBC日興証券)
最後に注目の来期予想ですが通期売上はVMware(ヴイエムウェア)の買収が寄与し前期比40%増の約500億ドル。
そして調整後EBITDAは予想売上高の約60%の300億ドルに達すると見込んでいます。
以上、これまで毎四半期当たり前のようにアナリスト予想を上回って来たこの銘柄ですが、第3四半期、そして今四半期とその勢いに陰りが見える内容となりました。
但し、会社がコメントしているとおり来期については、「VMware(ヴイエムウェア)の買収が変革をもたらす。」
ということで、売上〇、利益〇、予想〇=ホールドです。
(大型買収を完了したばかりの銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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