IBMが現地時間の4月24日に2024年第1四半期決算を発表しました。
決算概要は以下のとおり。
まず売上ですが、144.6億ドルと前年同期比1.5%の増収、また為替の影響を除くと約3%の増収。
事業(セグメント)別の売上は以下のとおり。
注目のソフトウエア(Software)事業は前年同期比5.5%の増収。
ただそれ以外のすべての事業で減収となっています。
次に売上総利益率(グロスマージン)ですが、こちらはソフトウエア事業が微減の-0.2%だったものの、全体では53.5%と前年同期比で0.8%増となっています。
続いて利益ですが、1株利益(継続事業)は前年同期比で会計基準ベースで+65.7%、そして特殊要因を除いた調整後1株利益で+23.5%の増益。
また、アナリスト予想との比較では、以下のとおり売上は予想を下回ったものの、調整後1株利益は予想を上回っています。
最後に注目の今期2024年の通期予想ですが、以下のとおり売上成長率(為替の影響を除く)1桁台半ば、またフリー・キャッシュ・フロー約120億ドルと前回予想を据え置いています。
以上、利益は大きく伸びたもののコンサルティング部門の需要が引き続き低迷するなど売上の方は少々物足りない決算となりました。
尚、IBMは同日、米ソフトウェア会社ハシコープ(HashiCorp, Inc.)を1株当たり現金35ドル(企業価値64億ドル)で買収する意向であることを発表しました。
この買収は、HashiCorpの株主と規制当局の承認を経て、2024年末までに完了する予定。
IBMは昨年、ソフトウエア企業のアプティオを46億ドルで買収したほか、データ統合プラットフォームのストリームセッツとウェブメソッヅを21億3000万ユーロで取得するなど買収に注力。
クラウドサービス強化という方向性は間違っていないと思いますので、今後に注目したいと思います。
ということで、売上〇×、利益〇、予想△ = 保有継続
とします。
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