現地時間の4月30日、飲料大手のコカ-コーラ(KO)が2024年第1四半期決算を発表しました。
概要は以下のとおり。
まず売上高は前年同期比で3%の増収。
ちなみに為替や買収等の影響を除いたいわゆるオーガニック売上は11%の増収となっており、為替(ドル高)の影響(-6%)はあったものの、主に値上げ(13%)により増収を達成しています。
また「米国の消費者は依然として好調。」との会社コメントは値上げにもかかわらず販売数量が1%の増加となったことからも読み取れます。
次に当期利益ですが、会計基準ベースの1株利益は前年同期の0.72ドルに対して0.74ドルと3%増、減損やリストラ等の特殊要因を除いた調整後1株利益は以下のとおり7%の増益となっています。
そしてアナリスト予想(FactSet consensus)との比較では以下のとおり売上、調整後1株利益ともに予想を上回りました。
最後に注目の2024年通期予想(NONーGAAPベース)ですが、以下のとおり調整後1株利益は前回予想の4%~5%の増益を維持したものの、売上(通貨変動や買収などの影響を差し引いた実質売上)は前回予想の6%~7%の増収から8%~9%の増収へと上方修正しています。
以上「為替による逆風が売上高と利益に与える影響は従来の予測よりも大きい。」とした点は懸念事項ではありますが、
売上○、利益〇、予想〇=ホールド
です。
(何やかや言ってもトータルリターン(10年)がライバルペプシコに後れを取っている銘柄への投資に当たってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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