マクドナルド(MCD)が現地時間の10月29日に2024年第3四半期決算を発表しました。
その概要は以下のとおり。
まず売上ですが、前年同期比では前年同期の6,692百万ドルに対し6,873百万ドルと3%の増収。
既存店売上は、米国では大半の店舗で12月まで延長された5ドルセットメニューが好調で、コアメニューを中心とした効果的なバリュー・マーケティング・キャンペーン、デジタルおよびデリバリーの継続的な成長が貢献し前年同期比0.3%増。
一方、海外直営市場はフランス・英国を始め多くの市場で既存店売上高がマイナスとなり2.1%減、また海外ライセンス市場は中東における戦争の継続的な影響と中国における既存店売上高のマイナスにより3.5%減となり、全体では1.5%減に終わり第2四半期に続き厳しい状況となっています。
そして利益は、営業利益、(潜在株式調整後)1株利益ともに1%減となったものの、事業売却・買収関連費用、減損費用等の特殊要因を除いたいわゆるNON-GAAPベースでの調整後1株利益は3.23ドルと前年同期の3.19ドルに対し1%増となっています。
最後にアナリスト予想との比較では、以下のとおり売上、調整後1株利益ともに予想を上回っています。
以上、増収増益は確保したものの客足低迷で既存店売上は減少、アナリスト予想以上に落ち込み厳しい状況下にあるこの銘柄。
そのマクドナルドの最近の話題と言えばもちろんハンバーガー「クォーターパウンダー」に入っていたスライスオニオンが原因とみられる腸管出血性大腸菌による集団感染発生。
今回の決算発表時のケンペジンスキーCEOのコメントは以下のとおり。
・事態は収束したように見え、第3四半期の数字には影響しなかった。
・米国でマクドナルドに関連した深刻な公衆衛生問題が発生したのは、40年以上前のことである。最近、大腸菌の感染者が相次いでいることは深く憂慮すべきことであり、これがお客様にどのような影響を与えたかという報告を聞き、私たちは心を痛めている。
・会社を代表して、お客様が経験されたことをお詫び申し上げます。心からお悔やみ申し上げます。
・疾病予防管理センター(CDC)がマクドナルドに調査結果を報告した後、マクドナルドはすぐに、特定された症例とサプライヤーであるテイラー・ファーム社の1つの施設の細切りタマネギとを関連付け、速やかにサプライチェーンからこの玉ねぎを排除した。
・当局によれば、テイラー・ファーム社のコロラド・スプリングス工場で生産された細切り玉ねぎが汚染源である可能性が高いとのことで、マクドナルドはこの施設からのタマネギの調達を無期限に停止した。
・コロラド州農務省は27日日曜日に、同社のレストランから出されたビーフパティのサンプルからは大腸菌が検出されなかったことを確認し、今後検査する予定はない。これはクォーターパウンダー・パティが原因でないと断定した我々の調査を裏付けるものであり、この情報に基づいて、我々はクォーターパウンダーをメニューに戻すことができると確信している。
・私たちは、米国内のすべてのレストランが来週中にクォーターパウンダーの販売を再開することを予定している。
現時点ではアメリカ国内の一部州(13州)のみの発生とは言え、影響が短期間で収まるのか長期に及ぶのかいまだわからない状況。
ただ仮にですが今回の問題が長期に及び株価が暴落するようであれば、当方喜んで買い増しを考えています。
「優良企業が解決可能な一時的な問題に直面し、株価が暴落している時、つまり人々が恐怖におののいている時が絶好の買い場。」
久しぶりの買い場到来に期待しているところです。
ということで売上〇、利益〇+買い増し期待で保有継続
です。
(集団感染発生銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)
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