決算発表

アルトリアの2025年第2四半期決算 売上✕〇、利益〇、通期予想〇 = 保有継続

たばこ銘柄のアルトリア グループ(MO)が現地時間の7月30日に2025年第2四半期決算を発表しました。

概要は以下のとおり。

まず売上ですが、前年同期比で1.7%減収の6,102百万ドル。

これをたばこ製品別で見ると、以下のとおりメイン事業の紙巻きたばこが数量ベースの大幅な減少(前年同期比9.9%減)を値上げでカバーしきれず金額ベースでは2.5%の減収、一方無煙(Oral)たばこは数量ベースで1%減となったものの、値上げ等により金額ベースでは5.9%の増収となっています。

尚、まだまだ金額的に小さいとは言え、経口ニコチンパウチオン!(on!)の出荷量が好調、出荷量は26.5%増加して5,210万缶、市場シェアは前年から0.7%増加し8.7%に達し、無煙(Oral)たばこセグメントの売上増加に大きく貢献しています。

次に1株利益ですが、会計基準ベースでは前年同期の2.21ドルに対し1.41ドルと36.2%減となっていますが、これは主に2024年に加熱式タバコアイコス(IQOS)の商品化権の売却益を計上したことによるものであり、特殊要因を除いた調整後1株利益は、主に調整後営業利益の増加と発行済み株式数の減少により1.44ドルと前年同期の1.33ドルに対し8.3%増となっています。

そしてアナリスト予想との比較ですが、以下のとおり売上(物品税控除後)、調整後1株利益ともに予想を上回っています。

最後に注目の今期2025年通期利益見通し(調整後1株利益)ですが、前回予想の前期比2%~5%増の5.30ドルから5.45ドル(前期は5.19ドル)に対し、下限値を引上げ、前期比3%~5%増の5.35ドルから5.45ドルとしています。

以上、たばこ業界全体が加速する販売量の減少と規制圧力に直面する中で売上が減少する中でもしっかりと利益を上げる、今回もこの銘柄の特徴が非常によく表れた決算と言えます。

アルトリアと言えば株主還元。

今期の自社株買いですが、第2四半期に470万株(総額2億7,400万ドル)の購入を実施、総額10億ドルの自社株枠のうち4億ドルの残高があり、計画どおり2025年12月31日までに完了する予定となっています。

ということで、

売上✕〇、利益〇、通期予想〇 = 保有継続

です。

(いまだ紙巻きたばこに大きく依存する銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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