決算発表

本田技研工業の2026年3月期第1四半期決算 実績✕ 通期予想引上げ 増配予想維持 = ホールド

四輪、二輪等を製造・販売する本田技研工業(7267)が8月6日に2026年3月期第1四半期決算を発表しました。

概要は以下のとおり。

売上は四輪事業における増加などはあったものの、金融サービス事業における減少や為替換算による減少影響などにより、前年同期比で1.2%の減収。

また営業利益は、販売影響による利益増などはあったものの、関税影響や為替影響などにより2,441.7億円と前年同期にくらべ49.6%の減益。そして(親会社の所有者に帰属する)四半期利益は、1,966.7億円と前年同期比50.2%の減益に終わっています。

ただ今回の注目は何と言っても通期予想。

いまだ適用時期が決まっていないとは言え、部品を含む自動車関税が当初発表の25%から15%に引き下げられる予定であることから、業績上振れへの期待が高まっていました。

その2026年3月期通期予想ですが、以下のとおり前回予想に対し売上は3.9%増収の21兆1,000億円、また利益は営業利益は40%増の7,000億円、そして当期利益は68%増の4,200億円としています。

主な見直し内容は以下のとおり:

尚、為替については足元動向を鑑み、対米ドルで135円→140円へ変更しています。

もちろん以下のとおり前期に比べれば大幅な減益予想に変わりないわけですが、、、、

最後に配当ですが、調整後DOE(3%を目安)を導入した2026年3月期は年間70円の2.9%の増配予想とし、前回予想から修正はありません。

DOEとは

Dividend on Equity ratioの略であり、親会社所有者帰属持分配当率のこと

また調整後とは親会社所有者帰属持分から為替や市場環境の影響による変動が大きい「その他の資本の構成要素」を除外しているということ

以上、関税引き下げと為替(円安)の影響により通期予想を大幅に上方修正したわけですが、関税に関して言えば今回の見通しは9月から引き下げ後の税率が適用される前提としていますが、適用時期はもとよりトランプ大統領の気が変わる可能性も決して否定できない。

但しインカムゲイン投資家としては、DOE導入により基本黒字決算であれば増配(2025年3月期:68円⇒2026年3月期:70円)はほぼ確定。

ということで、

実績✕ 通期予想引上げ 増配予想維持 = ホールド

です。

(単独での生き残りが難しく今のままではじり貧確実も、日産に対する踏み込みがイマイチ、いやイマ3足りない銘柄への投資にあたってはくれぐれも自己責任でお願いいたします。)

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